石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

その手があったか。男性同士の結婚式でブライズメイド10人がウエディングドレス着用

f:id:miyakichi:20150824183328j:plain

ウェールズの男性同士のカップル、ベンさんとデリさん(Ben and Deri Rogers Wood)の結婚式が、えらく華やかなことになってます。なんと10人ものブライズメイドが全員ウエディングドレスを着てるんです。

詳細は以下。

These Grooms Decided To Dress All Of Their Bridesmaids In Wedding Dresses

まずは式の写真をどうぞ。

同性婚の場合、異性婚と違って「片方がタキシードかスーツ、もう片方はウエディングドレス」のような決まり切ったルールはありません。男性同士の場合、双方が同じようなタキシードやダークスーツを着ることもあれば、色の違うスーツを合わせることもあり、はたまたスーツはおそろいでもネクタイやサッシュベルト、シャツなどの違いでコントラストをつけることもあります。このへんの機微は、同性婚のウエディング写真を撮るプロ写真家向けに書かれたこちらの本*1にとてもくわしいです。

The New Art of Capturing Love: The Essential Guide to Lesbian and Gay Wedding Photography

The New Art of Capturing Love: The Essential Guide to Lesbian and Gay Wedding Photography

ベンさんとデリさんの式では、新郎ふたりの衣装は黒とグレイのスーツ。これだと本来ウエディングドレスの入り込む余地はないのですが、ブライズメイド用のドレスを決めかねているとき、このアイディアを思いついたのだそうです。以下、Wales Onlineより、デリさんのことば。

「どんな結婚式にもウエディングドレスは必要だ――それなら、10着あってもいいじゃないか、と思ったんです」

“I figured every wedding needs a wedding dress - so why not 10?

話を聞いた女性たちはみんなノリノリで、すぐに一種の「誰がいちばん素敵なドレスを見つけるかコンテスト」が始まってしまったとのこと。言われてみれば、全員違うドレスですよね、この写真。そんなところも楽しそうでいいなあ。

なお、「新郎の付き添いはブライズメイドじゃなくてベストマンじゃないの?」と思った方のために補足しておくと、ベスト「マン」の役は、ブライズメイドのひとりであるセイディー(Sadie)さんがつとめているのだそうです。もとはと言えば、この2人を最初に引き合わせたのもセイディーさんなんだとか。セイディーさんはこの日のため、ディアマンテで装飾したウエディングドレスを500ポンドで購入したとのこと。

伝統とされるものの中から自分たちをハッピーにしてくれることだけ採用し、いらないこと(『結婚は男女間だけのもの』とか、『ウエディングドレスは花嫁が着るもの』とか、『新郎の付き添いは男に限る』とか)をとっぱらうと、こんなにユニークで楽しそうな式になるんですね。今後こういう自由な式がどんどん増えていくといいんじゃないかと思います。

*1:読むだけ読んでまだレビューが書けてないんだけど、とても面白い本です。写真集としてもおすすめ。