石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

名古屋に性的少数者のためのグループホーム開設

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2015年8月1日、名古屋市内に性的少数者専門のグループホーム「虹望(こうぼう)寮」が開設されました。職員もLGBTで、「うつ病などに苦しむ人の社会復帰を後押しする」とのこと。このような施設は全国的にも珍しいそうです。

『中日新聞』2015年9月2日夕刊によると、設立メンバーのひとり、金丸ユウジさんはFTMの方。性同一性障害の当事者を中心とするサークル「レインボーエイト」の活動の中、支援が必要な人の多さに気づき、レインボーエイトの仲間と共に運営団体「虹望会」を立ち上げたとのこと。

以下、新聞記事より引用します。

市内の二階建て集合住宅に単身者用のワンルーム六部屋を間借りする。利用者は常駐の職員から食事や選択、掃除などの自立支援を受け、社会復帰を目指す。負担額は収入により上限が定められ、家賃補助の制度も。定員は四人。先月一日にオープンし、現在、一人が入居。近く、もう一人が利用を始める。

サービスの利用には、障害者総合支援法が定める利用条件に適合するかどうか、市町村の認定を受ける必要がある。会では本年度内にも就労支援の事業所を設立する方針で「まずは相談を」と呼びかけている。問い合わせは虹望寮=052(791)1939=へ。

画期的な試みだと思います。性的少数者の場合、健康や将来に不安があっても、シスヘテロ基準で設計された支援システムはなかなか利用しづらかったりします。たとえば本人がうつ病で倒れていても、制度上の家族(配偶者など)でないと医療相談が受けられなかったりしますし、支援担当者がセクマイのニーズを必ずしも把握できているとは限りません。このグループホームのように、最初から性的少数者であることを前提とした支援が受けられるなら、利用者の心理的負担はずいぶん減るのでは。

なお、レインボーエイトのFacebookポストによると、「定款に性同一性障害等の事情により、という文言を入れた『認可グループホーム』は当会が全国初」であるものの、入居の条件に診断等は必要ないとのこと。興味がおありの方は、問い合わせてみては?