石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ドイツ連邦議会が同性婚法可決

Ehe für alle: Bunte Straßendekoration bei Christopher Street Day in Köln 2017
Ehe für alle: Bunte Straßendekoration bei Christopher Street Day in Köln 2017 / wuestenigel

2017年6月30日、ドイツ連邦議会が、同性カップルに完全な結婚の権利と養子を迎える権利を認める法案を可決しました。

詳細は以下。

ドイツ連邦議会、同性婚の合法化を可決 - BBCニュース

可決の瞬間の動画はこちらです。

可決に至るまでのおおまかないきさつは上記リンク先の日本語記事を読んでいただくとして、これまで(2001年以降)ドイツにあった同性パートナーシップ登録では何がいけなかったのかは英ガーディアンの記事がわかりやすいです。箇条書きにするとこんな感じ。

  1. 当初、同性パートナーシップ登録ではカップルの合算所得税申告できないなど、既婚夫婦より権利が制限されていた
  2. 訴訟などにより合算所得税申告は可能になったが、登録パートナーが共同で養子をとる権利は認められなかった
  3. ここで養子縁組の権利を新たに認めたところで、「分離すれども平等("separate-but-equal")」というのは成り立たない。それは学校やバスの中に「有色人種専用席」を設けても平等ではないのと同じ
  4. ドイツのキリスト教保守派は、結婚という制度が常に変化してきたことを無視している。大昔には結婚とは男性が女性を所有するための制度だったし、82年前には、ユダヤ教徒が非ユダヤ教徒と結婚することは違法だった。

ちなみにDWによれば、ドイツ連邦反差別庁(Germany's Anti-Discrimination Agency)が2017年に実施した調査では回答者の83%が同性婚を支持し、95%が同性愛者を法律で差別から守るのはよいことだと答えているとのこと。

なお、他のヨーロッパ諸国で現在結婚の平等がどうなっているかは、BBCニュースのこちらの説明がわかりやすいと思います。

欧州では、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク(フェロー諸島を除く)、フィンランド、アイスランド、オランダ、ベルギー、スペイン、ポルトガル、ルクセンブルク、フランス、英国(北アイルランドとジャージー島を除く)では、市民婚が法的に結婚として認められている。

一方でオーストリアとイタリアでは、これまでのドイツと同様、同性カップルには市民婚しか認められていない。

日本語訳がわかりづらいんだけど、ここで言う「市民婚」というのはシビル・パートナーシップ(civil partnership)制度のことです。念のため。