石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

動画「高齢レズビアン、ヘイリー・キヨコを見る」

Expectations

デジタルマガジンINTOが、オープンリー・レズビアンの歌手ヘイリー・キヨコ(Hayley Kiyoko)のミュージックビデオを3人の高齢レズビアンに見せ、その反応をおさめた動画を発表しました。

動画はこちら。

上記動画内でキヨコのMVを視聴しているのは、65歳のSabelさん、74歳のPhyllisさん、77歳のBeltaさんの3人。「ヘイリー・キヨコをご存知ですか」と訊かれて『ビッグ・バン・セオリー』のケイリー・クオコ(Kaley Cuoco)と取り違えるぐらいキヨコのことを知らなかった彼女らは、Girls Like GirlsFeelingsのMVを見ながらだいたい以下のようなことを言っています。

  • Girls Like Girls
    • 「タイトルが好き」
    • 「女の子ってこういう風に仲良くなるんだよね」
    • (男性キャラが主人公の髪をひっぱって引きずり倒す場面で)「ほーら、いつだって男が台無しにするんだよ」
    • (主人公が男性キャラをボコボコにする場面で)「わーお(嬉しそう)」
    • (キスシーンで)「あたしらが若い頃にこういうのがあればよかったのに」「『女は彼氏がいて当然だと言われているけど、自分は彼氏は欲しくない』と気づくには時間がかかる。あたしはそうだった」
    • (終わってから)「これ、リアルだわ」「すごくかっこいい。やり返すところを描いてくれてよかった。動画の中の女性たちが強いところがいい」
  • Feelings
    • (路上で踊るキヨコを見て)「かわいい。すごくかわいい」「bossladyだね、あたしはこの子はbossladyだと思う」
    • (女性二人で踊り出す場面で)「彼女を見てるとリップスティック・レズビアンが好きになる」
    • (二人の仲が進展していくと)「これ、いいわ」「この女性たち、本当にいい」「気に入った」「若い世代のレズビアンのことがより理解できる気がする。あたしは昔風なところがあるから、役割とかそういうのがあってね。でも見ていてわかった、この子たちは同じルールで動いてるんだね」
    • 「ヘイリーは好き、彼女はすごい。髪の長いエレンみたい」
    • 「この動画は大事だと思う。面白くて、しかも大事。彼女はパイオニア。彼女は自分をさらけ出してるけど、たくさんの人が同じことをしてキャリアをだめにしてしまった」
    • 「彼女はとても勇敢。もし自分が彼女の立場だったら、自分のキャリアを危険にさらすような思い切ったことができたかどうか」
    • 「だれが彼女のために道を開いたと思う? エレンみたいな人たちだよ」
    • 「そうそう、エレンが初めてカミングアウトしたとき、彼女のキャリアはトイレに投げ捨てられちゃったんだよね。メディアでカミングアウトする人はすばらしいといつも思う、今のゲイ・ライツは、こういう人たちのおかげなんだから」

好評でよかった。あと、動画内で3人がMVを見始める前に「昔はカミングアウトしている人がいなかった」という話になって、「人間はみんなストレートでなければいけないと思っていた。怖かった」とPhillysさんが話していたのが印象的でした。これってヘイリー・キヨコが先日「Nylon」プライド特集号のカバーストーリーで「わたしがステージで女の子といちゃいちゃするのを見れば、あ、自分もこうしていいんだ、あんなふうに女の子とつきあっていいんだ、こういう気持ちって変なことじゃないんだ、みたいに思えるでしょ」と言っていたこととコインの裏表をなしていると思います。やっぱりキヨコは出るべくして出てきた「レズビアン・ジーザス」なのだと思いました。