石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

同性愛「矯正」施設に送り込まれたゲイ少年の物語。映画『Boy Erased(原題)』トレイラー

Boy Erased: A Memoir of Identity, Faith, and Family

キリスト教系の同性愛「矯正」(コンバージョンセラピー)施設に送り込まれた10代ゲイ男性の苦闘を描く映画『Boy Erased(原題)』の初のトレイラーが公開されました。

Watch the Emotional First Trailer For Gay Conversion Drama "Boy Erased" | NewNowNext

トレイラーはこちら。

本作品は2016年に出版されたGarrard Conleyの同名のメモワールの映画化で、つまり実話が元になっています。監督は『レッド・スパロー』のジョエル・エジャトン(Joel Edgerton)、主演は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズ(Lucas Hedges)。主人公の両親を演じるのはニコール・キッドマン(Nicole Kidman)とラッセル・クロウ(Russell Crowe)。米国での公開は2018年11月2日から。

『The Miseducation of Cameron Post(原題)』ももうじき公開されるし、コンバージョンセラピーものって流行ってるのかしらと一瞬思いましたが、流行るもなにも米国だけで約70万人もの人がこの手の「治療」を受けさせられてきたという事実がまずあるんですよね。アメリカ心理学会(American Psychiatric Association)はじめ、多くの医療、健康、精神保健の専門機関は、(1)そもそも同性愛は精神障害ではないため「治療」することはできない/する必要がない、(2)この手のセラピーはクライアントの自殺企図やうつや薬物使用のリスクを増加させる可能性があると以前から警告しているというのに。未成年へのコンバージョンセラピーを違法とする州も増えてはきてはいるものの、現時点でまだわずか十数州にすぎず、UCLAウィリアムズ・インスティテュートは、近い将来にも何万人もの若者たちがコンバージョンセラピーを経験することになるだろうと予測しています。こうした状況の中、ようやく映画の中でこれを社会的な問題として描けるようになってきたということなんでしょうね、きっと。

余談だけどニコール・キッドマンが最後までホモフォビックなお母さんだったら嫌だなあと思っていたところ、話の途中で心境の変化が描かれるみたいですよ。とりあえず時間があったら公開までに原作を読んでおこうかと思ってます。

Boy Erased: A Memoir of Identity, Faith, and Family

Boy Erased: A Memoir of Identity, Faith, and Family