石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年6月10日)

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交差点にレインボーカラーの横断歩道を恒久設置 米ニュージャージー州

Town permanently painted crosswalk rainbow, because LGBT pride never goes away | NJ.com

米国ニュージャージー州のメイプルウッドという町が2018年6月7日、包摂のシンボルとして交差点に設置したレインボーカラーの横断歩道を披露しました。6月のプライド月間だけでなく、この先もUtto設置しておくんだそうです。以下、メイプルウッドの郡区委員会(Township Committee)で初のオープンリーLGBTQの委員となったDean Dafis氏のことば。

「何か毎日目に見えるようなことがしたかったのです。わたしたちは特に若者に――おそらく苦労して前に進んでいる、エンパワメントと肯定が必要な者たちに――誇りをもって自己不信を乗り越えてほしいと思っています」

"I wanted it to be something you can encounter every day. We want our youth in particular -- perhaps those struggling to find their way, those in need of empowerment and affirmation -- to proudly cross or walk over their fear and self doubt."

ゲイの州知事候補がキャンペーン動画で同性配偶者とキス 史上初

Maryland's Rich Madaleno Makes History as First Gay Candidate to Kiss Spouse in Campaign Ad: WATCH - Towleroad

米国メリーランド州知事選挙に立候補しているリッチ・マデリーノ(Rich Madaleno)氏が、選挙CMの中で夫とキスを交わしました。これにより彼は、オープンリー・ゲイの政治家として、史上初めて選挙CMの中で同性配偶者とキスした人になったとのこと。

動画はこちら。

キスといい台詞といい、完全にトランプに喧嘩売ってますね。すごい。

新デザインのプライド・フラッグが話題に

Might this become the new Pride flag?

従来の6色のプライド・フラッグ(レインボー・フラッグ)に矢印型のストライプをつけくわえた新デザインの旗が話題を呼んでいます。

この新しい旗を考案したDaniel Quasarさんは「クィアなノンバイナリーのデミガイ」("queer non-binary demiguy"、『性とジェンダーのアイデンティティーがシスヘテロでなく、二元論にも当てはまらず、性自認は主に男性だが100パーセント男性だというわけではない』ぐらいの意味)で、オレゴン州ポートランドを拠点に活動しているデザイナーだとのこと。本人のKickstarterでの説明によると、右向きの矢印は前進を意味し、白・ピンク・水色のストライプはトランスの人々を、茶色と黒のストライプは有色人種のコミュニティを表し、黒はまたAIDSとともに生きる人や、AIDSで亡くなった人や、彼らをとりまくスティグマをも象徴しているのだそうです。なお、Quasarさんは既存の6色のレインボーフラッグをこれに変えたいと思っているわけではなく、プライドを示すためのもうひとつのオプションとしてこの旗を生産したいと考えているとのこと。

オプションとしてなら全然アリだと思うんだけど、去年のフィラデルフィア・プライドの旗に反対した人たちは、これにも反対するのかな?

ジェンダーによる差別と未成年へのコンバージョン・セラピーを禁止する法案に知事が署名 米ニューハンプシャー州

Sununu signs bills banning discrimination based on gender identity, conversion therapy

米国ニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ(Chris Sununu)知事が2018年6月8日、ふたつの法案に署名しました。ひとつはジェンダーにもとづく差別を違法とする法案、もうひとつは未成年者に対するコンバージョン・セラピー(同性愛者を異性愛者に矯正するという触れ込みのセラピー。エビデンスはなく、うつ状態や自殺念慮の原因になると言われています)禁止法。

米国でコンバージョン・セラピーが違法とされる州は、これで14州となりました。


英領バミューダ、同性婚を一旦撤廃したのちまた合法に

2017年5月5日に最高裁が同性婚を認めたのち、2018年2月に同性婚法の撤廃を国会が議決していた英領バミューダで、2018年6月6日、最高裁が再び同性婚を合法とする判決を下したそうです。米国のカリフォルニア州で、「裁判所が同性婚を認める→住民投票で州憲法を変えて同性婚は不可とする→連邦最高裁が再び同性婚を認める」と二転三転したことを思い出しました。どこも似たようなものなのかしら。

台湾のキリスト教団体が同性婚のレファレンダム要求

Taiwan's same-sex marriage ruling might be in real trouble

2017年5月24日に司法最高機関が同性婚を支持した台湾で、キリスト教徒団体「Alliance of Taiwan Religious Groups」が、同性婚および学校でのLGBTに関する性教育の是非を問う国民投票を要求しているというニュース。国民投票を実現させるためには281745筆の署名が必要で、現在同団体は3500筆以上を集めたところだそうです。

台湾のLGBTI団体は来るべき戦いに備え、限られたリソースでボランティアを集め、トレーニングをしているところだとのこと。Taiwan Tongzhi (LGBT) Hotline Association(台灣同志諮詢熱線協會)のWayne Lin氏は、アイルランドやオーストラリアの国民投票のときのように、同性婚反対派が誤解を招くような情報を拡散することで社会が分断されるのではないかという懸念を表明し、グローバルな支援が必要だと話しているそうです。

アンチゲイなグループは宗教がべースなだけに資金が潤沢だし、犬を蹴ろうとしたり産婦に嫌がらせしたり、性的指向と性自認をごっちゃにしたCMを流したり、街中にネオナチのポスターを貼ったりと、なりふり構わず敵意をむき出しにして来るから手ごわいよね。Lin氏によると近々同性婚賛成キャンペーンのためのファンドレイジングが開始される予定だとのことなので、注意して続報を見守りたいと思います。

レインボーフラッグを家に飾ったゲイに隣人が嫌がらせ 中傷ビラや唾吐きなど 米カリフォルニア州

Gay Veteran Says San Pedro Neighbors Target Him With Criminal Acts Because of His Sexuality | KTLA

米国LAのサンペドロ在住の元軍人のゲイ男性が、ゲイであることを理由に近所に住む女性3人から嫌がらせを受け、防犯カメラの映像を警察に提出したそうです。この男性ライアン・ギーラック(Ryan Gierach)さんは2年前にこの地に引っ越してきて以来彼女らにアンチゲイな言葉で呼ばれていたのですが、プライド月間にレインボーフラッグを飾って以来嫌がらせがエスカレートし、「(ここにギーラックさんの住所が入ります)のライアンは子供にわいせつ行為をしています」などと書いた中傷ビラを周囲にばらまかれたり、激しくあざけられて唾を吐きかけられたりしたとのこと。

映像はこちら。

ギーラックさんは1979年に同性愛者だという理由で空軍を除隊となり、その後ジャーナリストとして働いてきたとのこと。彼は上記動画のインタビューの中で、「このような事件について20年間記事を書いてきたが、毎回とてもつらい思いだった」と語り、思わず涙を見せています。

上記動画には隣人たちの悪行の映像はほんの一瞬しか出てこないのですが、その一瞬でも十分すぎるほどの破壊力があります。特に1:10ぐらいに出てくる、ギーラックさんを馬鹿にしきって奇声を上げながら唾を吐きかける女性のアップがおぞましすぎ。いじめが心底楽しくてたまらないいじめっ子の顔だよね、あれは。