石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

役場が苦情受けレインボーフラッグ撤去→住民ら、町中に約400枚のレインボーフラッグ飾る スペイン・マラガ

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スペインの人口約4200人の町の役場に飾られていたレインボーフラッグが、住民3名からの苦情を理由に撤去されてしまいました。これに気づいた他の住民らは自宅のバルコニー等にレインボーフラッグを掲げ、数時間で町中を虹色にしてしまったとのこと。

詳細は以下。

cadenaser.com

この町は、スペイン南部のアンダルシア州マラガ県にある、ビジャヌエバ・デ・アルガイダス(Villanueva de Algaidas)というところ。スペイン社会主義労働党(PSOE)が政権運営を担う町議会は例年、6月28日のLGBTIプライドの日を祝っており、今年は町役場にレインボーフラッグ(プライドフラッグ)を飾っていたのだそうです。が、旗が掲げられた数時間後、3人の住民が治安警備隊に通報し、旗の撤去を要求。町はそれに応じ、旗は取り下げられてしまいました。

しかし日本と同じく、スペインでもこうした小さい町ではニュースは「非常に素早く」広がるものなんだそうです。で、町の人々がこのニュースを受けてやったことがこちら。

そう、家の窓にレインボーフラッグを吊るして、町中をプライドの色に染め上げちゃったんです。若者がFacebookで「連帯の印に旗を飾って」と呼びかければ、高齢者を含むたくさんの人々がそれに応えて、あっという間にこうなったとのこと。Cadena SERによると、飾られた旗は少なくとも402枚あったそうです。

スペインって同性婚もできる国だけど、その一方で、ちょっとセクマイ関係の情報を検索しただけで「レインボーカラーのロードローラーにクリスチャンが轢き潰されるの図」だの、「虹色の雨が降る中、傘を指して子供が濡れないよう守るクリスチャン夫妻の図」だのといった画像がざかざか出てきちゃう国でもあります。つまり世界中の他の国と同じで、差別をやめるよう求められている保守派の転倒した被害感情はまだまだ強いというわけ。そんな中、「人口減少の危機に瀕している」(上記@Isabel_Franco_さんのツイートより)小さな町の人たちがこうやってLGBTIコミュニティへの連帯を示してくれていることを、とても心強く思いました。いつかここに行ってみたいな。