天山(ティエンシャン、テンシャン)山脈に存在する、ロシアのプーチン大統領の名前を冠した峰に、ゲイの登山家らが登頂。ロシア政府によるクィアフォビックな行為への抗議として、プライド・フラッグなどを設置しました。
詳細は以下。
この「プーチン峰(Putin Peak)」はキルギス共和国にあり、数か月前にはウクライナ戦争に抗議するロシア人の登山家によってウクライナの旗が飾られたりもしていたのだそうです。その旗は数日後に取り去られてしまったのだそうですが、今回同峰に登ったグループは、「非常に到達が困難な」鋭鋒にプライド・フラッグとウクライナの旗の両方を設置してきたとのこと。おかげでこれらの旗は「どこから見てもよく見えるが、取り外すのはたいへん難しい」という状態になったんだそうで、いやはや、すごいな!
写真は以下をどうぞ。
なお、このアクションはクィアなクライマーたちが主催している「Pink Summits」というキャンペーンの一環として行われたもの。「Pink Summits」のチームは、
- LGBTIQ+の可視化のため、7大陸最高峰(Seven Summits)に登頂してレインボー・フラッグを掲げる
- 地域のLGBTIQ+コミュニティと協力して、登山アクティヴィストのワークショップを開催する
などの活動をおこなっています。たとえばキリマンジャロ山に登ったときの写真は、こちら。
ますますすごいな。あたしら黙ってればいないことにされるし、口を開いて抗議すれば「俺/私たちマジョリティが気持ちよく聞き流せる程度以上の抗議はしてはならん、さもないともっと差別するぞ」みたいに*1脅されるし、かといってそこでおとなしくすれば「差別はない」「現状に満足している」とかなんとか決めつけられるから、こうやっていろんなかたちで可視化の取り組みをしてくことが大事よね。尊敬するわ。
*1:実際にはこのまんまの言い回しではなくて、「マジョリティに嫌われない方があなたたちのため」だの「私は差別しないけど他の人たちが……」だのというロジックで自己保身をはかりつつ(はかれてませんけど)こういう主張をする人が多いと思います。