2022年10月26日、メキシコで平等な結婚が認められていなかった最後の州・タマウリパス州の議会が、同性婚を可能とする州民法改正案を可決。これにより、ついにメキシコ全土で平等な結婚が可能となる見通しです。
詳細は以下。
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Infobaeによると、タマウリパス州のこの法改正案はPartido Acción Nacional (PAN)のナンシー・ルイス・マルチネス(Nancy Ruíz Martínez)議員によって発議され、賛成23票・反対12票・棄権1票で可決されたとのこと。これにより、州民法の結婚に関する条項(artículo 132)の表現が、以下のように改められることとなりました。
- これまでの表現:「婚姻を結ぶためには、当該の男女は成年に達していなければならない」("Para contraer matrimonio, el hombre y la mujer deben ser mayores de edad")
- 改正後の表現:「婚姻を結ぶ者は、成年に達していなければならない」("Quienes contraigan matrimonio deben ser mayores de edad")
そうは言っても平等な結婚は連邦法ではまだ承認されていないし、州によっては行政命令等によってのみ認められている状態のところもあるため、今後の課題はまだ残っています。でも、これが大きな一歩であることは確か。¡Enhorabuena, mexican@s!
ところでこのニュース見てて思い出したんだけど、redditのAsk Latin America (r/asklatinamerica)という、ラテンアメリカの人になんでも質問できる場所で、ちょっと前に「あなたの国に関して、外国人が驚くことと言ったら何ですか?」という質問があったんですよ。それに対して、メキシコの人が「メキシコに同性婚があるってことに驚かれる、特にアラブ圏と米国の人が驚くのをよく見かける」てなことを言ってたんです。でも今回のメキシコのニュースに対するネットの反応を見るに、日本でもせいぜいそのぐらいの認識だった人が多いんじゃないかと思いました。メキシコシティが同性婚を認めたのは2009年ですよー。以下のインフォグラフィック動画とか、わかりやすいですよー。
🚨 #ÚltimaHora | Tamaulipas dice sí al matrimonio igualitario y ya es legal en todo México.https://t.co/qaspW3B2K5 pic.twitter.com/TTIXqjutcg
— La-Lista (@LaListanews) October 26, 2022