英国・ベッドフォードシャーの動物園で、オス同士のフラミンゴのカップルが、オスとメスのつがいが育児放棄した卵を温めて孵し、生まれた雛を大切に育てています。
詳細は以下。
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Two proud dads! 🌈🦩
— ZSL Whipsnade Zoo (@ZSLWhipsnadeZoo) August 8, 2022
Our flamingo chick is lucky to have the best adoptive parents in the colony, Hudson and Blaze! As experienced fathers, they took in an abandoned egg after the biological parents vacated the nest. https://t.co/T6C94TXmh5 #WhipsnadeZoo pic.twitter.com/YCLQcDMJ0o
このフラミンゴたちが暮らすウィプスネイド動物園は、イングランド中部のベッドフォードシャーにある大野外自然動物園。公式Twitter(@ZSLWhipsnadeZoo)によれば英国最大の動物園なんだそうで、リーダーズ英和辞典では「1931年開設で、200ヘクタールの土地に2000種を超える動物がおり、ほとんどは放し飼いにされている」と説明されています。
さて、この動物園でフラミンゴのヘテロカップルが巣ごと卵を放棄してしまったため、養親として白羽の矢が立ったのが、オス同士のつがいであるハドソンとブレイズ(Hudson y Blaze)。飼育係さんたちによれば、このカップルは「経験豊かな父親フラメンコ( “padres flamenco experimentados”)」であるため、候補者の中でもっとも良いつがいだったのだそうです。卵を与えられたハドソンとブレイズは、雛が孵るまでの2週間交代で卵を温め、雛が生まれた瞬間から「模範的な世話」をして大切に育てているとのこと。
雛、かわいいなあ。よかったなあ。
……しかし、一方そのころ日本では、政権与党が「LGBTQは阻止するべき」と主張するカルト宗教(しかし阻止って何する気だよ、ジェノサイド*1か? 強制労働*2か? それとも『治療』と称したコンバージョンセラピーで自殺に追い込む*3気か?)とズブズブで、LGBTは「生産性がない」と発言した議員が総務政務官に、「LGBTは種の保存に背く」と言った人が文部科学副大臣に任命されていたりするという、頭の痛い事態になってたりするんでした。なんかもう、どうぶつに全然負けてるよな人間。このフラミンゴみたいな例は昔からいたるところで報告・研究されていて、論文もたくさんある*4んだけど、カルトにどっぷりな人たちは今後も全力で無視し続けるんでしょうね。現実なんか無視して教祖様の教えをそのままがなりたててた方が、カネになるもんね。
*1:たとえばこんなの。→How LGBTQ Victims Were Erased From Holocaust History | Time
*2:たとえばこんなの。→La otra Cuba de Fidel Castro: la que recluía a los homosexuales en campos de trabajos forzados
*3:たとえばこんなの。→LGB people who have undergone conversion therapy almost twice as likely to attempt suicide - Williams Institute
*4:たとえばこんなの。→Biological Exuberance: Animal Homosexuality and Natural Diversity (Stonewall Inn Editions (Paperback))