石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『はやて×ブレード(7)』(林家志弦、メディアワークス)感想

はやて×ブレード 7 (電撃コミックス)

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収束の気配を(やや)見せつつも、爽快感は相変わらず

百合漫画にして女だらけの剣劇(チャンバラ)コメディ、第7巻。ほんの少しだけ話が収束に向かってきたかな? という雰囲気はあるものの、バカパワーとアクションシーンの爽快さはいつも通りで、たのしく読めました。以下、ネタバレしない範囲で感想など。

  • アクションシーンが相変わらずスピード感にあふれていて楽しかったです。
  • 綾那がえらく愛されてますねー。特に前半ではほぼ総受け状態。綾那ってある意味はやてよりも未熟なキャラなので、その成長が話の大きな柱でもあるのかも。
  • はやてがどんくさいようで実はときどき鋭いところもいいですね。「ジョイスティック」笑いました。
  • 順は相変わらず"the gayest character"(以前海外のYuriブログで順を形容していた表現。言い得て妙、と思いました)路線をひた走っていて大好きです。本当に心の底から女好きだなーこの人はもー。
  • 綾那が順をいきなりどつくんじゃなく、ちょっと意外な対応をしていたところも好き。結局どつくんですけど。
  • メイド服ネタであんなギャグが出てくるのも意外すぎて笑いました。
  • アレに「ドナ・サマー」と名づけるひつぎのセンス最高。
  • 今明かされるししょーの過去は、6巻あとがきの「そろそろたたんでいきます」発言と関連があるのかな? (ただし、まだ回収されていない伏線が相当あるので、お話は当分続きそうですが)

そんなわけで、相変わらずスカッと笑える爽快な漫画だったんですけれども、これからお話がどうたたまれていくのかが気になるところです。愛すべきバカキャラたちの活躍はいつまでも見ていたいけれど、無理に連載を引き伸ばして失速していくような漫画にはなってほしくないというのもまた本音。まだまだエンディングは遠そうですが、キャラたちや作者さんにとっていちばん良い形でお話が終わるといいな、と思っています。