
- 作者: 結城さくや,工画堂スタジオ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/11/27
- メディア: コミック
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トリスティアのキャラと世界を忠実に漫画化
PC百合ゲー『蒼い海のトリスティア』の漫画版です。ストーリーはオリジナルで、ゲームには登場しない(OVAのキャラです)ナノカのライバル「パナビア・トーネイド」が加わっているのですが、まったく違和感なく楽しむことができました。ネネからナノカへの燃えさかる愛が健在なのもうれしいところ。あと、全年齢向け漫画でありながら、かなりきわどい色気が醸し出されていているところもナイス。ゲーム版にはまった人なら必読の、楽しい一冊だと思います。
パナビア・トーネイドについて
ジュニアアカデミー時代からナノカをライバル視していたキャラ、という設定なのですが、単なる憎まれ役ではないところがいいですね。特に最後の2話あたり、可愛すぎますこの人。また、お話全体を「パナビアのナノカへの復讐」というテーマでつないでいくという意味でも重要なキャラだと思いました。
ネネからナノカへの燃えさかる愛について
相変わらずの暴走っぷりで、楽しいったらありません。特に第4話の地酒「採捨庵」を飲んでのご乱行が目玉かと。ゲーム版のあの雨中の大告白のようなつらいシーンはなく、代わりに愛だけがガンガン描かれていくので、ネネファンはご安心を。
色気について
いや、年齢コードにひっかかるようなエロ展開はひとつもないんですよ? なのに、やたらと色気があるんですよ、この漫画。
ざっと思い当たるだけで、
- 触手に捕まったフォーリィ
- 息を切らし目に涙を浮かべながら「……ッ!」と口を開けるフォーリィ
- ナノカを押し倒すネネ
- ラファルーのきわどいスク水姿
- ナノカデザインによるリボン服のフォーリィ
などなど、下手な全裸エロよりセクシーなシーンが山ほど。このへんの遊び心、好きですねー。
まとめ
傑作百合ゲーのイメージをまったく崩さない、よくできた漫画でした。ネネからナノカへの愛も輝いて(ていうか暴走して)ますし、百合目当ての方にも安心しておすすめできる良作だと思います。