石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『いちごチャンネル(1)』(浅井裕、シュベール出版)感想

いちごチャンネル 1 (1) (シュベールコミックス)いちごチャンネル 1 (1) (シュベールコミックス)
浅井 裕

シュベール出版 1994-11
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可愛い絵柄で絡みあり片想いありのレズビアンエロ漫画

18禁エロ漫画です。どぎつくない可愛めの絵柄で、女のコ同士の絡みも豊富、さらに主人公「いちご」に片想いする「桃実」のけなげさが光っていて、楽しく読めました。明るくキュートなレズビアンエロ漫画をお探しの方におすすめです。ただし、エロ漫画らしく展開が行き当たりばったりなところはありますし、1994年の作品だけあって、多少の古さは否定できません。男女セックス描写も出てくるので、そのへんが地雷な方はご注意を。

桃実のけなげな片想い

非常に面白いのは、メインカップルであるはずの桃実×いちごの関係が最後までほとんどプラトニックであること。というのも、いちごは実はヘテロセクシュアルであり、桃実はいちごの処女を影で護りつつ、報われない片恋を妄想で癒すというけなげな役回りなんです。要するに、ある意味『チョコレート・メランコリー』のめぐむ的な立ち位置にいるキャラなんですね、桃実は。よってこのふたりのセックスシーンはほとんど桃実の妄想がメインであり、現実の行為は

  • 酔ったいちごに放尿させ、桃実が舌で綺麗にする(いちごは記憶ナシ)
  • いちごが彼氏とセックスする練習と称して、お風呂でシャンプーボトルの蓋部分を挿入

……といった程度にとどまっています。つまり、エロエロではあるけれど、「セックス」にまでは至らない(お風呂の経験にしても、あくまで『練習』という位置づけですし)関係なわけです。そのあたりのもどかしさというか隔靴掻痒感がとても面白かったです。

女のコ同士の絡みが豊富

桃実といちご以外の組み合わせでも、

  • 桃実×ゆずか
  • 梨花×いちご(2回)
  • 桃実×梨花

などなど、女のコ同士のHシーン(こちらは妄想じゃなくて全て現実のシーン)が実に豊富に出てきます。主に「指と舌」系の優しめのエロで、生えたり道具を持ち出したりはしないところがポイント。中には縛って顔面騎乗なんていうシチュエーションもありますが、絵柄が可愛らしいこともあってか、エグさや陰惨さはゼロです。キュートでえちい♀♀エロをお探しの方には、かなりおすすめできるかと。

敢えて難点を挙げるなら

途中までお話の軸が定まらず、時々テコ入れ的に男女セックスが登場するところや、さすがに1994年の作品だけあって多少の古さは否めないところはマイナスかと。あと、「桃実・いちご・梨花の三角関係」という方向性が生まれてきた後でも「いちごを犯そうとした男を桃実と梨花が二人がかりで逆レイプする」などという展開があるので、「とにかくレズビアンキャラが男と絡むのは地雷」という方には合わないかもしれません。

まとめ

多少男女エロも登場するものの、Hシーンの割合は圧倒的に女女>男女であり、全体的には「よくできたレズビアンエロ漫画」と言える作品だと思います。明るい作風や可愛らしい絵柄、桃実の片想いの切なさとけなげさなんかもよかったです。調べたところ3巻まで出ているようなので、続きを入手し次第またレビューしたいと思います。