石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

同性カップルの子どもたちはより健康でより幸福(豪研究)

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オーストラリアのメルボルン大学の研究で、同性カップルに育てられた子どもは、一般集団よりも身体的健康や家族の結束について高い数値を示すとわかったそうです。

詳細は以下。

Children raised by same-sex couples healthier and happier, research suggests - ABC News (Australian Broadcasting Corporation)

これは同大学のサイモン・クラウチ(Simon Crouch)博士らによる研究で、2014年6月14日、「BMC Public Health」誌の14巻1号で発表されています。

この研究では、同性に魅力を感じる18歳以上のオーストラリア人計315人の家庭で育てられた、計500人の子どもたちについて調査されました。結果として、この子たちは身体的な健康や家族の結びつきに関して、一般集団より6パーセント良い数値が得られたとのこと。

これは実のところ、家族がどれぐらい良い関係にあるかをとらえる基準であり、同性を愛する親がいる家庭や、その家庭の子どもたちは良い関係にあると思われます。このことが子どもの健康にプラスの効果を与えているのです。

"That's really a measure that looks at how well families get along, and it seems that same-sex-parent families and the children in them are getting along well, and this has positive impacts on child health," Dr Crouch said.

このようなことが起こるのは、同性カップルの家庭では親の役割にジェンダー・ステレオタイプがないためだとクラウチ博士は述べています。先行研究により、同性カップルの家庭は異性愛者の家庭よりも育児や仕事、家事などの役割が公平に割り振られていることがわかっています。これはつまり、親としての役割を「ママは家で育児、パパは外で仕事」のようなジェンダー・ステレオタイプに落とし込まず、その人個人のスキルに合わせて分担しているということです。

このため家族がより調和のとれたものとなり、それが健康や幸福を増進させるのです。

"What this leads to is a more harmonious family unit and therefore feeding on to better health and wellbeing."

なるほどねえ。

そういえば、あたしは見てないんですが、日本で2014年6月30日に放映されたバラエティ番組「私の何がイケないの?」(TBS系)で同性婚の話題が取り上げられ、「(同性カップルから生まれる)子どもがかわいそう」という意見もあったらしいですね。さて、異性愛者の子どもより身体的にも健康で、家族の結束度も高い子どもたちの一体何がどう「かわいそう」なのか説明してもらおうか。「俺たち/私たちがいじめるつもりだからかわいそう」以外に、何か言うことはあるのかしら。