ロシア正教の聖職者が、サッカーW杯は「ホモセクシュアルの醜態」であると主張しています。理由は、選手たちが明るい色のシューズをはいているから。ちょっと待て。
詳細は以下。
Priest: World Cup is a ‘homosexual abomination’ because players wear gay shoes · PinkNews.co.uk
このアレクサンダー・シュムスキー(Alexander Shumsky)司祭が「Русская народная линия」で発表したコラムによると、W杯出場選手たちが緑、ピンク、黄色、青などの明るい色をあしらったシューズをはいているのは「ゲイのレインボー」の宣伝なんだそうです。
彼は次のように書いた。「ピンクや青の靴をはくなど、婦人用のパンティーやブラを身につけるも同然だ。
「グローバリズムのリベラル派イデオロギーは、サッカーでキリスト教に反対しようとしているのだ。まちがいない。
「ゆえにわたしは、ロシアの選手たちが負け、神の恵みによってもうこのようなホモセクシュアルの醜態に参加しなくて済むことを嬉しく思っている」。
He said: “Wearing pink or blue shoes, [the players] might as well wear women’s panties or a bra.
“The liberal ideology of globalism clearly wants to oppose Christianity with football. I’m sure of it.
“Therefore I am glad that the Russian players have failed and, by the grace of God, no longer participate in this homosexual abomination.”
たかが靴にピンクや青が使われてるだけで同性愛のプロパガンダなら、ジャージもソックスもブルーとピンクな日本代表はどうしたらいいんですか一体。
上記コラムによると、この司祭さんの意見では、「本物の男」は黒い靴を履かねばならないんだそうです。しかし、ジェンダーと色は無関係だし、同性愛と異性装は別物だし、ロシアが負けたのは単に弱いからでしょ。シュムスキー氏の発言は、せいぜい「何を見ても同性愛のことばっかり連想してしまう抑圧された隠れゲイが、自国チームが敗退して負け惜しみを言うの図」にしか見えませんな。
ちなみに2014年W杯ロシア代表のグループリーグでの戦績はこんなです。
2014年6月26日 | アルジェリア1-1ロシア |
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2014年6月22日 | ベルギー1-0ロシア |
2014年6月17日 | ロシア1-1韓国 |
つまり、ひとつも勝てずに消えていったわけですね。だからと言って、ありもしない「レインボーの宣伝」なるものを捏造してゲイに当たり散らされても困ります。そんなことをするより、2018年に向けて自国チームが少しでも強くなるよう、応援なりお祈りなりしてりゃいいのに。スポーツ選手の価値はシューズの色でもましてや性的指向でもなく、「どれだけ強いか」「どれだけいいプレイができるか」で決まるんだからね!