石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

プーチンの土地にゲイバー出現。その名も「ザ・ブルー・オイスター」

Tシャツ プーチン Vladimir Vladimirovich Putin Владимир Владимирович Путин (ライムグリーン M)

ロシアのプーチン大統領がフィンランドのオーランド諸島に所有している土地に、何者かが急ごしらえの「ゲイバー」を建ててしまいました。ロシアのアンチゲイな政策に抗議するための、一種のいたずらです。

詳細は以下。

Russia complains over ‘gay bar’ on president’s plot in Finland | World news | The Guardian

まずはこのゲイバー、「ザ・ブルー・オイスター」の様子をごらんください。

「ザ・ブルー・オイスター」という店名は、1984年のコメディ映画『ポリスアカデミー』に登場するゲイバーから取ったもの。仕掛け人たちは「店」の周りを電球で飾り立て、さらに自らもガテン系のゲイに扮して被写体になっています。

このいたずらを仕掛けたのは、スウェーデンのコメディーHIPHOPデュオのFar & Son。彼らは地元メディアに対し、これはロシアが反同性愛宣伝法などで同性愛者の権利を弾圧していることに対する抗議だと言っているそうです。

ちなみにこのゲイバーが作られたのは、戦後の平和条約でロシアの所有物となった17800平米の土地の中。住人不在のこの区画は、2014年秋から公式にロシア大統領のものとなっています。PinkNewsによれば、Far & Sonは、プーチンの土地で「同性同士のキス、手コキ、尺八」をする場所が持てて感謝する若者がたくさんいるだろうとジョークを飛ばしているそうです。

フィンランドの警察当局は彼らのジョークを面白いとは思わなかったようで、この件を不法侵入および公衆衛生法違反とみなし、ロシア領事と連絡を取っているとのこと。Far & Sonは、最高で懲役3ヶ月の刑になる可能性があるにもかかわらず、さらにこんな冗談を言っているそうです。

「誰かが来年またこれをセメントで作るんじゃないかな。そうすれば永遠にあの場所に残るよ。
「ブルー・オイスターは、万里の長城以外で月から見える唯一のものになるだろう」

“I think someone will build this again with cement next year. Then it will remain there forever. “The Blue Oyster will be the only thing you can see from the moon, apart from the Great Wall of China.

ロシアの同性愛者弾圧については、これまでにもいろんな国でいろんな人がいろんな形で反対の意を表明しています。香港ではロシア連邦総領事館前で抗議活動があったし、ノルウェーではキスで抗議する動画が作られました。英国では「ロンドン・ゲイ・メンズ・コーラス」(ロンドンゲイ男声合唱団)がソチ五輪開会式の間中ロシア大使館前で歌い続けました。ロシア国内最高峰のエルブルス山(標高5642m)のてっぺんにレインボーフラッグを建てちゃった人もいましたね。しかし、まさかよりにもよってプーチン大統領の所有地で抗議行動をするという手は思いつかなかったので、今回のアイディアには目からウロコでした。そうか、ロシア国内なら警備が厳重すぎて無理でも、国外の無人の土地ならこういう手が使えたのね。近くにいたら全身レザーのベタベタなダイク姿とかで参加したかったわ。