英国で同性愛者の隣人たちに暴言を吐き続けたため懲役2週間執行猶予2年となっていた男性が、またしても同じ相手にホモフォビックな暴言を浴びせ、刑務所に逆戻りしたそうです。
詳細は以下。
Pensioner jailed for repeated for homophobic abuse of gay neigbours · PinkNews.co.uk
この男性レジナルド・ブレイフォード(Reginald Brayford)は65歳で、プリマス在住。2013年10月、50歳と60歳の隣人にひっきりなしにホモフォビックな暴言を浴びせ続けて精神的・身体的苦痛を与えた疑いで収監されています。なんでもこの男、同性愛者には「社会に居場所はない」「自分の場所に帰れ」などと叫んだ他、エアホーンを鳴らしたり、オートバイを空ぶかししたりして嫌がらせをしていたとのこと。さらに、被害者の飼い犬を殺すべきだなどとも主張していたようです。
この時点で2年の執行猶予となったブレイフォードでしたが、2014年にわざわざ接近禁止命令を破って同じ被害者たちに暴言を吐いたため再勾留され、懲役2週間の刑となりました。ちなみにこの男、今度は同性愛者は「世界を侵略しようとしている」などと言っていたらしいです。
以下、フランシス・アボット(Francis Abbott)判事のことば。
「彼には自分のふるまいがいかに不愉快なものであるかという洞察がないと思われる……ほとんど自滅的なやり方で、同じふるまいを続けているのである」
“He does not seem to have an insight into how unpleasant his behaviour is… He continues to behave in a way which is almost self-destructive.”
何が悪いのか、まったくわかっていないんでしょうね。
しっかし、「社会の中に同性愛者の居場所はない」とか、「同性愛者は自分の場所(ってどこ?)に引っ込んでろ」とか、「同性愛者が世界を侵略しようとしている」とかさー、日本でも本気でこういうことを信じ込んでる人って、山ほどいるよね。たまたまそこに奈良の引っ越しおばさん的行動力がそなわってしまったのがブレイフォードだというだけの話で、この男が特異的に邪悪だとかホモフォビックだというわけではないような気がします。どこにでもある悪意や害意がダイレクトに解き放たれるとこうなる、という話なんじゃないかな、これは。