石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『The Fosters』(邦題『フォスター家の事情』)2×07 "The Longest Day"感想

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ダニ、ついに逮捕。一方、キャリーの養子縁組問題はますますおだやかならぬ気配に。サブタイトルの意味がわかる会話の部分が、とてもよかったです。

公式プレビューはこちら。


The Fosters - 2x07 (July 28 at 9/8c) | Official Preview - YouTube

この第7話、後半でのキャリーとブランドンのこの会話が非常にうまいなと。

キャリー「どんな1日だった?」("How was your day?")

ブランドン「長かった」("Long.")

ここでの"Long."のひと単語に、ブランドンの気疲れ具合や、未成年男子の性被害問題の難しさ、そして実はブランドンに負けず劣らず大変だったキャリーの1日などが、全部凝縮されてると思うんです。「サブタイトルはこれを暗示してたのか」と、すとんと腹に落ちる瞬間が、たとえようもなく楽しかったです。

あと、ブランドンとダニのストーリーラインで、一旦よくあるマッチョ的意見を描いた後、ダニの何が悪かったのかをはっきり説明していくところが痛快でした。"Dani's the adult. She had responsibility to stop it, no matter how it started."という台詞など、「愛があれば」とか「同意だった」とかいう寝言ポエムで大人としての責任を回避できると思い込んでいるバカどもに100万回ぐらい写経させたいわ。いや、そうしたお花畑脳の持ち主にはそれでも結局何が悪いのかは理解できないかもしれませんが、少なくともドラマを見ている子供たちがこういう台詞を聞けるのはいいことだと思うんですよね。案外こういう些細な言葉が、いざというとき自分を守ってくれたりするものですから。知は力で、言葉は武器だよ。弱い者にとっては特にそう。