石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

タイラ・バンクス、ANTMのホモフォビックな候補者にぴしゃりと説教

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米国のリアリティ番組『アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル』(略称『ANTM』)のシーズン21でホモフォビックな発言をした男性候補者に対し、タイラ・バンクスが痛快な説教をかましてます。

詳細は以下。

Tyra Banks Schools Homophobic 'Top Model' Contestant: "Who Gives A fuck?!" - The Gaily Grind

この番組は、オーディションで選ばれた候補者たちが次世代のトップモデルを目指してバトルを繰り広げるというもの。元々は女性候補者のみが競い合う番組でしたが、シーズン20以降は男性候補者も募集するようになりました。

2014年10月3日に本国で放映されたシーズン21エピソード7では、オープンリー・ゲイの候補者ウィル(Will)に関して、男性候補者のデンゼル(Denzel)が、「故郷の友達から、ハイヒールをはいた男に負けただなんて言われたくない」、「自分までゲイだと思われたくない」などとネガティブ発言を連発。審査員たちからとがめられるも、にやにやしながら「自分じゃなくて友達がそう言うだろうって話」だの、「ぼくがきみ(ウィル)についてある意見を持っているからって、友達になれないってわけじゃない」だのと、言い訳にもならない言い訳を重ねるのみでした。

で、番組ホストのタイラがついにぴしゃりと説教したんですよ。動画はこちら。

「これは女性優位の業界なのよ」とタイラはデンゼルに言う。「人間、ひとつの性別が優位な業界に足を踏み入れれば、ゲイだというステレオタイプで見られるものなの。この業界と、あらゆる男性モデルについて、誇りを持ちなさい。そのモデルがゲイだろうと、ストレートだろうと、ヒールをはいていようと、コルセットをつけていようと、それが何だってのよ?」

“This is an industry that is predominately female,” Tyra tells Denzel. “So whenever you step into an industry that is predominately a certain sex, you get the stereotype that you are gay. Be proud of this industry and every single male model, gay, straight, heels, corsets. Who gives a fuck?!”

「もしこれが50年前で、ウィルがこう言っているのが聞こえたらって想像してみて。『デンゼルのやつが勝たないといいな、だってもし黒人が勝ったら、おれの故郷の友達が、おれはあいつより下だって言うんだぜ』」

“I want to take you back 50 years and imagine you overheard Will say, ‘I hope that Denzel guy doesn’t win, because if a black guy wins my friends at home are going to say I’m his bitch.’”

もうほんとにこの通り。ステキですタイラ様。

ファッションに特に興味がないあたしがずっとこのシリーズを見続けているのは、ひとつにはタイラ・バンクスのこうした叡智のきらめきが見たいからなんですよね。シーズン21の日本放映が、今から楽しみです。