州ごとに同性婚が認められたり、上訴やら最高裁の命令やらで一旦差し止めになったり、それが後から撤回されたりと、なにかとややこしい米国の同性婚事情。BuzzFeedに掲載されていた、2014年10年時点のマップがわかりやすかったので紹介します。
詳細は以下。
Here's The Map Of What Marriage Equality Looks Like In The U.S. Today
マップはこちら。
Here’s The Map Of What Marriage Equality Looks Like In The U.S. Today: http://t.co/NWlqBqx6NT pic.twitter.com/TTkhy92vn8
— Chris Geidner (@chrisgeidner) 2014, 10月 14
ピンク色のところが完全に結婚の平等を実現した、つまり同性カップルが結婚でき、州外での同性婚も法的に有効と認められる州。増えたわねー。任天堂はこんな国に異性婚しか存在しないゲームを売り込みに行って、無邪気に「(同性婚が存在しないのは)現実とは違っていて愉快な世界」なんて言い放っちゃってたわけで、迂闊としかいいようがありませんね。まるで公民権運動真っ最中の1950~1960年台の米国に乗り込んで、大声で「黒人がバスに乗れない世界って愉快ですよねー」と言い切っちゃったようなもんだよ。
以下、マップの各色が表す意味を表にまとめてみます。
色 | 意味 | 州 |
---|---|---|
ピンク | 結婚の平等を完全に実現した州 | マサチューセッツなど24州&ワシントンDC |
オレンジ | 結婚の平等が認められている(同性婚でき、州外の同性婚も有効)が、反対派の個人/団体が訴訟を起こしている州 | オレゴンなど5州 |
黄色 | 結婚の平等を認める判決が出たが、上訴申立により係留中となっている州 | アーカンソーなど8州 |
緑 | 州外での同性婚は法的に有効とするが、自州では同性婚できない州 | ミズーリ州(1州のみ) |
青 | 控訴裁判決の前例から、近いうちに結婚の平等が実現されると予想される州 | カンザスなど5州 |
これはあくまで2014年10月中旬現在のマップなので、これからまたどんどん動いていくことと思います。でも、日々ニュースを読んでいてさえ「今どこの州がどうなってたっけ?」と頭の中がごっちゃになっていたあたしには、非常にありがたい地図でした。今後米国発のLGBTニュースを読むときに大いに参照しようと思ってます。
後日付記
その後、2015年1月の時点で、マップは以下のようになりました。赤い部分が同性婚可能州です。もはや米国人の実に7割が、同性同士で法的に結婚できる地域に住んでいることになります。
Same-sex couples can now legally marry statewide in Florida #marriagemomentum #FLmarriage http://t.co/n673HWU7lp @HRC pic.twitter.com/7Evm0rWgZu
— HumanRightsCampaign (@HRC) 2015, 1月 6