2014年7月9日、米コロラド州の地方裁判所が、同性婚を禁じた州憲法修正案は合衆国憲法に違反しているとの判決を下しました。
詳細は以下。
Colo. Marriage Ban Ruled Unconstitutional | Advocate.com
この判決を下したのは、アダムス郡地方裁判所のC・スコット・クラブトゥリー(C. Scott Crabtree)裁判官です。
「裁判所は、結婚禁止令(訳注:同性婚を禁止する州憲法修正条項のこと)は、被告の合衆国憲法修正第14条の下での適正手続きと平等な保護を侵害していると判決する」とクラブトゥリーは書いた。「シビルユニオンの存在は同性カップルに対する差別のさらなる証拠であって、結婚禁止令の差別的効果を改善しない」。
"The Court holds that the Marriage Bans violate plaintiffs’ due process and equal protection guarantees under the Fourteenth Amendment to the U.S. Constitution," Crabtree wrote. "The existence of civil unions is further evidence of discrimination against same-sex couples and does not ameliorate the discriminatory effect of Marriage Bans."
なぜシビルユニオンが「差別のさらなる証拠」なのかピンと来ない方は、以下を読んでくださいね。
「結婚以外に同性カップル用の法的制度を作ればいいじゃん」←それ、結局うまくいかなかったって知ってる? - みやきち日記
ちなみにケンタッキー州やユタ州と同じく、上訴に向けてこの判決は一時保留とされています。従って、コロラドじゅうの同性カップルが今すぐ結婚できるわけではありません。それでもこれは大きな進歩かと。
それにしても、このところの米国諸州での同性婚禁止への違憲判決ラッシュ、すごい勢いですね。うちのブログで最近紹介しただけで、こんなですもん。
- 2014年5月9日
- アーカンソー
- 2014年5月19日
- オレゴン
- 2014年5月20日
- ペンシルベニア
- 2014年6月6日
- ウィスコンシン
- 2014年6月25日
- ユタ、インディアナ
- 2014年7月1日
- ケンタッキー
- 2014年7月9日
- コロラド←New!
Freedom to Marryによると、連邦最高裁が2013年に結婚は男女間のみのものとする連邦法「結婚防衛法(DOMA)」を違憲として以来、米国の裁判所は24回連続で同性婚を支持する判決を下しているのだそうです。今自分はまさに歴史が動く瞬間を見ているのだなあと思います。子どもの頃「デンマークでは同性同士で結婚できるんだって!」(大人になってから、当時のそれは厳密には『登録パートナーシップ制度』だとわかりましたが)と聞いてびっくりしていた自分に、タイムマシンで「いやいやもっといろんな国で同性婚できるようになるよ、世界はあんたが思っているより変わるよ」と教えに行きたいです。