カナダのセント・ローレンス・カレッジの教授が、Facebookでホモフォビックな発言をしたために職を失いました。
詳細は以下。
Canada professor fired for violent anti-gay Facebook post | Gay Star News
この元教授、リック・クープランド(Rick Coupland)氏は、米国フロリダ州セントピーターズバーグの市長がプライド・フェスティバルでレインボーフラッグを掲揚するニュース映像をFacebookに投下し、こんなコメントを添えたのだそうです。
旗ではなく変態どもを吊す(絞首刑にする)べきだ。
‘It’s the queers they should be hanging, not the flag,’
どこから突っ込んでいいかわからないぐらいですが、ISISはじめホモフォビックな人々が実際に同性愛者(とされる人々)を処刑しまくっていて、最近でも14歳の子が絞首刑にされたと報じられたばかりの世の中で、よくこんなことが言えたものです。カナダには、性的指向に基づく差別を禁じる法律だってあるはずなのに!
このポストを見た元生徒が大学に連絡し、ソーシャルメディアでスクリーンショットを公開。クープランド氏は同日中、Facebookにこんな書き込みをしています。
「しばらくFacebookを離れなきゃ」「職場から、Facebookのコメントに関して呼び出しを受け、代理人を連れて来るように言われた。わたしとわたしの仕事のために祈ってください」
‘I have to get off Facebook for awhile.’ ‘I’ve been called into work and told to bring a representative re; my comments on FB. Please pray for me and my job,’
2015年7月22日、セント・ローレンス・カレッジは公式Twitterアカウントで以下のように発言しました。
訳:「1/2: 大学に提出された、ソーシャルメディアでのコメントに関する苦情により、」「2/2:この問題の内部調査を実施しました。クープランド氏はもはやセント・ローレンス・カレッジの職員ではありません」。
1 of 2: As a result of complaints about comments made on social media that were brought forward to the College,
— St. Lawrence College (@whatsinsideslc) 2015, 7月 212 of 2: this matter was investigated internally. Mr. Coupland is no longer an employee at St. Lawrence College.
— St. Lawrence College (@whatsinsideslc) 2015, 7月 21
お祈りは無駄だったみたいですね。クープランド氏のFacebookアカウントは、現在消去されています。
ちなみにセント・ローレンス・カレッジは2015年7月14日、ブルックビル・キャンパスの歩道をレインボーカラーに塗り、「レインボー・ウェイ」と名付けてお披露目したばかり。
Rainbow Way unveiled at St. Lawrence College this morning @whatsinsideslc with councillor @LeighBursey #Brockville pic.twitter.com/v9a2d4n190
— sabrina (@wordford) 2015, 7月 14
大学の公式Facebookアカウントでは、この歩道はLGBTの職員と学生を称えるものであり、大学の包括的なコミュニティを象徴していると説明されています。クープランド氏が「変態どもを吊すべき」とFacebookに書き込んだのは、それからわずか数日後のこと。よりによってこのタイミングでLGBTの人びとへの憎悪を扇動して、何の問題も起きないとでも思っていたのだとしたら、なんという頭のゆるさでしょうか。大学側の素早い対応に、拍手を贈りたいです。