ドアにホモフォビックな落書きをされた米国の教会が、ファビュラスな方法で犯人へのメッセージを表現しました。そのドアを一面レインボーカラーに塗り替えちゃったんです。
詳細は以下。
LGBT friendly church targeted by vandals
ノースカロライナ州シャーロットのウエッジウッド教会(Wedgewood Church)は以前からLGBTフレンドリーなところで、看板にも「LGBTの平等」("LGBT EQUALITY")との文言を掲げていました。ところがある日、何者かが黒のスプレーペイントで看板の文字に横線を引き、さらに教会のドアに「オカマは小児性愛者」("Fags Are Pedos")と大書するという事件が勃発。
At 12:15 on WSOCTV: Clt church to paint rainbow on doors today after pro-LGBT sign vandalized http://t.co/DJb6C52Djr pic.twitter.com/Qo5XBxQGLK
— WSOCTV (@wsoctv) 2015, 8月 22
This church just gave a brilliant response to homophobic graffiti http://t.co/cVYq6OHLNy pic.twitter.com/ituLlcIk6j
— HuffPost UK (@HuffPostUK) 2015, 8月 26
そこでこの教会はどうしたかというと、落書きの上からさらにペンキを塗って、教会のドア全体をレインボーカラーにしてしまったんでした。
Wedgewood Church in North Carolina painted over homophobic graffiti with rainbows and welcomes anyone to worship... pic.twitter.com/GJLZxwLt9t
— ÇapaMag in English (@CapaMagENG) 2015, 8月 26
塗装作業はボランティアがおこない、小さな子も参加。
Gay-friendly church is vandalised, so they gave it a rainbow paint-job http://t.co/5vrAHnaMB5 pic.twitter.com/pLLSlDPmlV
— Metro (@MetroUK) 2015, 8月 26
この落書き事件はシャーロットのプライド・フェスティバルの直後に起こったのだそうです。以下、同教会のクリス・エアーズ(Chris Ayers)牧師のことば。
「これは長い旅の中の1日にすぎません」
"This is just one day in a long journey,"
キンバリー・ウォーカー(Kimberlee Walker)助祭のことば。
「どんなにたくさんのペンキでも、わたしたちを止めることはできませんよ」
"No amount of spray paint is going to stop us,"
ちなみに看板の「LGBTの平等」の部分は、落書きのペンキを落として現在そのまま表示してあるとのこと。教会は、落書き犯たちへのメッセージとしてこの表示を「あなた(たち)を赦します」("We forgive you" )に変えることを検討しているところだそうです。
おりしも最近、米大統領立候補者のうち4人が「同性婚を無効にする憲法修正案を支持する」という誓約書にサインしたと報じられたところ。言うまでもなく全員共和党です。これまでよく「共和党がアンチゲイなポリシーを掲げるのは宗教票のため」てなことが言われてきましたが、それって今でも本当に得策なのかしらとこのノースカロライナのニュースを見て思いました。もはやキリスト教会が一枚板でどこもかしこもアンチゲイだという時代じゃありませんからね。落書き犯が何をどうスプレーペイントしようと、少なくとも米国ではこの流れはもう変えられないんじゃないかと自分は思ってます。