米国オレゴン州の14歳の両性愛者男性が、自宅と車にペンキでホモフォビックな落書きをされました。彼がその落書きをどうしたか、見てください。
詳細は以下。
2019年7月27日の朝、この男性ジェイコブ・ネルソン(Jacob Nelson)さんと母親のミシェル・ネルソン(Michelle Nelson)さんは、家と車と車回しにピンク色のスプレーペイントでアンチLGBTな落書きがされているのを発見しました。おまけに玄関ドアのガラスも割られていて、ミシェルさんは驚きのあまり事態を把握するのに数分間かかったとのこと。
一家がされた落書きの中には、ジェイコブさんの名前と同性愛者に対する罵倒語を並べたものもあれば、地面にLGBTと書いて家に向けた矢印をくっつけたものもありました。ちなみにジェイコブさんは2年前にバイセクシュアルとしてカミングアウトして以来、学校でいじめを受け続けているのだそうです。
ジェイコブさんはこれらの落書きの罵倒語の部分をあらかた消し、さらにチョークとペンキを使って改変を加えました。具体的に言うと、「LGBT」の後にQ、P、A(それぞれ『クィア/クエスチョニング、パンセクシュアル、Aセクシュアルの意)の3文字を付け加え、さらに虹とレインボーフラッグの絵を添えたんです。出来上がりは以下をどうぞ。
Turning lemons into lemonadehttps://t.co/vANzJiMiI4
— NBC Out (@NBCOUT) 2019年8月17日
また、ミシェルさんがこの事件についてFacebookに書き込んだところ、大量の支援の声が寄せられ、中には家や車のペンキを無料で除去してあげるという申し出も2件あったとのこと。おかげで「うちの家に落書きをした人たちと同じような人ばかりではないということがわかる」とミシェルさんは話しています。結局のところ、いじめや嫌がらせをする人間はゼロにはならないので、こうやってコミュニティ全体で「適切な行動についての社会の共通認識はこうだ」と示しまくっていくのが一番の対処法なんじゃないかなあ。加害者の改心とか、ましてや「思いやり」なんかに期待するより、そうやって差別的行為に対する負のインセンティヴを与えた方が早いんじゃないかと自分は思ってます。