石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

女性間のリベンジポルノで有罪判決 英国初

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英国で元彼女の性的画像を許可なくネットで公開した女性が、執行猶予付きの懲役6週間の刑となりました。女性がリベンジポルノで有罪となったのは、同国初とのこと。

詳細は以下。

First woman sentenced under revenge porn law for pics of girlfriend · PinkNews

ペイジ・ミッチェル(Paige Mitchell)は元彼女とのケンカの後、元彼女の露骨に性的な画像4枚をFacebookにポストしたのだそうです。その後自分で画像を削除したものの、2015年9月1日、リベンジポルノで懲役6週間執行猶予18ヶ月の刑を言い渡されました。他に暴行(ケンカ中に元カノを殴ったとの由)で懲役2週間の刑もつき、こちらも執行猶予18ヶ月。元彼女によると、ケンカになったのはミッチェルが他の女性を見ていたからとのこと。

公訴局のジョアンナ・コールマンは声明で次のように述べた。「このような報復的犯罪は、その大部分が男性によってなされるものだと思われています」

「今回の判決は、どんな人でもこのような攻撃で有罪となる可能性があり、ひとたび通報されれば被告人のジェンダーを問わず深刻に受け止められるということを強調するものです」

In a statement, Joanna Coleman for the Crown Prosecution Service said: “These vengeful crimes are predominantly thought of as being carried out by men.

“This sentencing will highlight that anyone can be guilty of this offence and regardless of the defendant’s gender, once reported, it will be taken seriously.

きわめてまっとうな判断だと思います。頭の悪い百合物にありがちな「女の子はオトコノヒトと違っていつも優しく包んでくれるの……」みたいなの、あれ100パーセント幻想ですからね。どんな恋愛関係だって結局は人間対人間なんだから、女性同士だってセクハラも性暴力もDVもありえますよ。女同士のこうしたトラブルで特に問題なのは、加害者側が「女同士だからこれぐらいしたっていいだろう」となめくさっている場合があることと、被害者側がクロゼットだと助けを求めにくいこと、そしてクロゼットでなくても公的機関からの差別や無理解を恐れて訴えられないケースがあること。こういう判例が世に出るのは、大事だよねやっぱり。