米ケンタッキー州で「神の権限」を根拠に同性婚の結婚許可証発行を拒み続ける書記官に対し、同性カップルとその支持者たちが「仕事しろ!」("Do your job!")とチャントで抗議しています。
詳細は以下。
米国では2015年6月、連邦最高裁の判決により全州で同性婚が可能となりました。しかしながら、ケンタッキー州ローワン郡のキム・デイヴィス(Kim Davis)書記官は同性カップルが申請した結婚許可証の発行を拒み続けています。
連邦最高裁は8月31日、キリスト教徒としての信念を理由に例外を認めるべきとするデイヴィス氏の訴えを退け、結婚許可証を発行するよう命じました。しかしながら氏は9月1日になっても相変わらず許可証を発行せず、「神の権限で拒否する」と発言。
これを受け、同性カップルとその支持者たちが、郡庁舎の中で「仕事しろ!」("Do your job!")とチャントしています。
本当にもう、「仕事しろ」としか言えませんよねー。職務を果たさず給料だけ貰うというのは詐欺に近いし(だいたいこの人、8月半ばからあらゆる結婚許可証の発行を止めちゃってたんだそうで、とばっちりをくらった異性カップルもいい迷惑だわ)、宗教的信条は裁判所命令を無視していい理由にはならないはず。もうひとつツッコミを入れるならば、デイヴィス書記官、これまで4回結婚してるんだそうです。おっかしいなー、聖書には離婚はダメって書いてなかったっけ。聖書の記述を選り好みして自分だけえこひいきしながら「神の権限」を語るとは、ちゃんちゃらおかしいわ。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、許可証発行を拒否された2組のゲイカップルが9月2日、デイヴィス書記官を法廷侮辱罪に問う訴えを起こしており、裁判所は3日に審問をおこなう予定とのこと。これで有罪となると、同書記官は罰金刑もしくは刑務所行きとなる可能性があるんだそうです。続報が見逃せません。