2015年11月13日に起きたフランス同時多発テロの後、ゲイ向け出会いアプリ「Grindr」のプロフィール欄にレバノン人歌手の歌の歌詞を書いていた男性が、チャットの相手からイスラモフォビック(イスラム恐怖症的)な暴言を吐かれました。
詳細は以下。
This is what it's now like to be a gay Muslim on Grindr after the Paris attacks - Gay Star News
この男性Anthony Magallanazさん(22)歳は米国アリゾナ州在住。Grindrのプロフィール欄に、レバノン出身の歌手ファイルーズ(Fairouz)の曲のアラビア語歌詞を書いてあった彼は、パリで同時多発攻撃が起きた後、チャットでこんな会話を経験したのだそうです(以下、拙訳にて引用)。
チャット相手「そのテロリストの文をプロフから消せ」
Magallanazさん「はい?」
チャット相手「おまえISISのクソ野郎だろ、昨日のことの後にアラビア語のたわごとなんか書いていいとでも思ってんのか」
Magallanazさん「実際のところ、これは数日前に首都を爆破された国のアーティストの歌の歌詞だよ。勉強しな」
チャット相手「気をつけな。もしてめえと公の場で会うことがあったらそのケツをイラクまで蹴っ飛ばしてやる」
Magallanazさん「ぼくはレバノン人なんだが、とどまることのない無知っぷりを証明してくれてご苦労様」
Gay Star NewsによるとMagallanazさんがプロフィールに書いていた歌詞はファイルーズの曲"Al Thaniah"の中の、 حبيتك بالشتي という部分で、意味は「わたしは冬にあなたを愛した」だとのこと。それがなんでテロリストでISISでしかもイラクなのか。もしかしてこの男、12日のベイルートでの自爆テロ事件すら知らなかったのか。だとしたら、アホにもほどがあるというものでは。
Magallanazさんは最初、このチャット相手は趣味の悪い冗談を言っているのかと思ったそうです。しかし会話が進むにつれ、相手は憎しみをぶつけたがっているだけだとわかり、真面目に受け取るのはやめたとのこと。
このようなちんこ画像乱れ飛ぶ出会いアプリでさえ早くもイスラモフォビアが燃え上がっているのかと思うと、暗澹たる気分になります。こんなことやってる場合じゃないだろ……!