米カンザス州ウィチタの教会が、牧師が地元のLGBTコミュニティーのリーダーであるという理由でガラスを割られたり電話やメールで脅迫されたりという被害に遭い続けています。この1年間だけで84枚ものガラスが割られ、犯人はまだ見つかっていません。
詳細は以下。
Wichita church tired of vandalism, threats to staff
この教会、ウィチタ・メトロ・コミュニティ・チャーチ(Wichita Metro Community Church)では、過去1年間でガラスが1枚も割られなかったのは最長で2週間。この教会は週に1度困窮者に食事を提供する活動をしているのですが、割れたガラスを交換するには1枚につき20ドルから70ドルかかるため、何千食もの食事に相当するお金が失われてしまったとのこと。
同教会では、教会員の半分以上がLGBTです。2014年11月に同州セジウィック郡で初めて同性婚が認められたときには、脅迫電話や脅迫メールが洪水のように押し寄せたとのこと。破壊行為や脅迫のほか、窃盗事件も起こっており、ジャッキー・カーター(Jackie Carter)牧師は寄付を募って防犯カメラを設置しました。しかし、それでも状況は改善されていません。カメラが事件をとらえたことはあったものの、警察はその映像から犯人を特定できなかったのだそうです。
教会員たちは現在、常に緊張しながら礼拝に集まっているとのこと。以下、カーター牧師のことば。
「人はあのように生きる必要はありません。ここはカンザス州ウィチタで、ここはアメリカ、自由の国なのですから、あのようなことをしてはなりません」
"People shouldn't need to live like that, this is Wichita, Kansas, this is America the land of the free and we're not practicing that," she said.
LGBTを「認め」たらああなるこうなると机上の空論をしている人がよくいますが(別にシスヘテロが恩着せがましく『認め』なくたって、あたしら最初からこの社会の中にあたりまえに存在してて、ごはん食べたり学校行ったり働いたりしてるのにね)、少なくともLGBTに対するゆえなき憎悪をなくせば、この教会が何千ドルものお金をガラス交換に費やさずに済み、たくさんの困っている人が温かい食事にありつけるということは言えるんじゃないの。それは地域住民全体にとってプラスになることなんじゃないの。いや、ここでそう言っても、わからない人には永遠にわからないだろうとは思いますけど。