石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

セルビアにオープンリー・レズビアンの首相誕生

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セルビアのオープンリー・レズビアンの政治家、アナ・ブルナビッチ(Ana Brnabic)氏が、2017年6月15日、同国の首相に任命されました。同性愛者であることを公表している人物がバルカン半島で首相の座につくのは、これが初とのこと。

詳細は以下。

セルビア首相に同性愛公表の女性、バルカン諸国初

おおまかないきさつは上記リンク先のAFPの日本語記事を読んでいただくとして、ちょっとだけ補足。AFPで「セルビアは国民の大多数がセルビア正教を信仰しており非常に保守的」と書かれているのはずいぶん優しい表現で、実際には保守的を通り越してこんなことが起こっている国ですよ。

このほか2010年にはベオグラードのゲイ・パレードでアンチゲイな人々が警官隊とゲイ活動家に爆発物を投げつける騒ぎがあり、約100人がけがをしていますし、2014年にはゲイの権利会議に出席した人がガラスの灰皿で頭部を殴られて重傷を負うという事件もありました。そのセルビアで同性愛者の首相が誕生したことに、ちょっとびっくりしています。やっぱりEU加盟交渉の影響もあるのかしら。ILGA-Europeによると今年のベオグラード・プライドのパレードは9月17日に予定されているとのことですが、キリスト教原理主義者や右翼過激派からのバックラッシュが起こらないかと心配です。