平昌五輪のフリースタイルスキー男子スロープスタイル米国代表でオープンリー・ゲイのガス・ケンワージー(Gus Kenworthy)が、練習中に親指骨折。競技には支障ないと伝えるツイートで、アンチゲイなマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領にチクリと皮肉を言っています。
詳細は以下。
Gus Kenworthy Takes Jab at Mike Pence with Broken Thumb Announcement - Towleroad
ツイートはこちら。
Broke my thumb yesterday in practice. It won't stop me from competing (obvi) but it does prevent me from shaking Pence's hand so... Silver linings! Will be giving my teammates (and literally everyone else) an enthusiastic "thumbs up!" of encouragement the rest of the trip. pic.twitter.com/XylPPGAq9P
— Gus Kenworthy (@guskenworthy) 2018年2月15日
訳:「昨日の練習で親指骨折。こんなことで競技はやめない(当たり前)けど、これじゃきっとペンスと握手するのは無理だよね、ってことは……不幸の中にも喜びがあるってことだ! このおかげで、チームメイト(と、文字通りすべての人)に向かって、残りの旅を元気づける熱狂的な「サムズアップ!」をすることになりそう」。
ガス・ケンワージーは2014年のソチ五輪で銀メダルを獲った後、2015年10月23日に、スポーツ雑誌『ESPN』のカバーストーリーで同性愛者としてカミングアウトしています。平昌五輪の代表選手に選ばれた時点で、男子フィギュアスケートのアダム・リッポン(Adam Rippon)に続いて米国で2番目のオープンリー・ゲイの冬季五輪選手となりました。
平昌五輪で米国の代表団団長に指名されたマイク・ペンス副大統領は、HIV予防のための資金を同性愛の矯正に回せと主張したり、同性婚は「社会の崩壊」につながると言ったりしてきた人。アダム・リッポンから「(団長として)受け入れられない」と拒絶された後、Twitterで「フェイクニュースに気をそらされるな」「きみを誇りに思う」などと話しかけ、偽善だとしてさらに多くの批判を浴びています。ガス・ケンワージーはABCニュースの取材で、「彼(ペンス)がアダムやぼくを応援していると口で言うのは簡単だけど、彼は過去にはダイレクトに僕らに反対する発言をしている」と指摘。
さらに記者会見の席でも、ペンスと会うのは「集中への大きな妨げ」だから会う気はないと発言しています。
当たり前だよね。なお、ガスの出場する男子スロープスタイルは2月18日に予定されています。それまで集中を乱されることなく、遺憾なく実力を発揮してくれるといいと思います。