石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

レズビアンマザー絵本『In Our Mothers' House(ママたちの家で・仮)』の翻訳出版を目指すクラウドファンディングがスタート

In Our Mothers' House

あのスペインのYAゲイ小説『ぼくを燃やす炎』の翻訳出版を実現させたサウザンブックス社が、今度は日本初のレズビアンマザー絵本の誕生を目指したクラウドファンディングを実施しています。支援は1口1,000円からで、期限は2018年5月27日までです。

この本のタイトルは『In Our Mothers' House(ママたちの家で・仮)』。養子3人とお母さん2人の、マルチレイシャルな一家の物語です。

以下、クラウドファンディングのページからあらすじを少し引用します。

絵本『In Our Mothers' House』は、レズビアンのお母さんたちと子どもたちの暮らしを描いた作品です。

レズビアンカップルの、マーミーとミーマーの作る家庭は、とてにぎやか。 3人の子どもたちの元気な声が家中にひびき、2人の母親は子どもたちといっしょに、料理をしたり、踊ったり。 楽しいそうなことには、なんでもチャレンジしてみます。近所の家と、なにも変わりません。

ときには、偏見のある人に出会ったり、いじわるなことを言われて傷つくこともあります。 でも、明るい家族は、しっかりと地域にとけこみ、さまざまな人たちとまじわりながら、どこにでもいる「家族」の1つとして、生活を重ねていきます。

もう少し細かな描写が知りたい方は、日本のAmazonの原書のページで、中身の英文を試し読みしてみるといいと思います。これは一家の長女の視点から綴られているお話なのですが、ママたちが彼女を引き取るにあたってどんな冒険をしたかが寓話的に語られる最初のページだけでもう、ぐっときますよ。ここで語られる「砂漠」や「荒海」や「山々」が何だったのか、少しでも世界のゲイ・ニュースを見てきた大人ならすぐわかるはずですから。

このプロジェクトのクラウドファンディング期間は、2018年5月27日の23:59まで。目標額は2,200,000円で、3月18日現在、17%まで達成されています。支援額によって書籍や電子書籍が受け取れるほか、図書館に寄贈したり、出版記念イベントに参加したりできるコースもあります。

こういう本って同性愛者やその家族のみならず、異性愛者にも大いに必要だと思うので、ぜひ出版を実現させてほしいです。クラウドファンディングのWebページは、以下をどうぞ。

プレスリリース(PDF)はこちら。