- キーナン・ロンズデールが映画『Love, Simon(原題)』にインスパイアされたMVリリース
- ジェイムズ・アイヴォリー、『君の名前で僕を呼んで』に全裸シーンがない理由を語る
- 銃規制運動の生徒に暴言を吐いたFOX司会者、大学時代にクラスメイトをアウティングしていた
- 児童らに自分の性的指向について話した小学校教師に停職処分 米テキサス州
- 11歳の息子を自分の彼女にレイプさせた男に有罪判決 米アラバマ州
- Grindrで14歳少年に手を出した男を逮捕 米ミネソタ州
- トランスジェンダー女性殺害さる 米ルイジアナ州
キーナン・ロンズデールが映画『Love, Simon(原題)』にインスパイアされたMVリリース
Keiynan Lonsdale Drops Lyric Video for Queer Anthem 'Kiss the Boy' | Billboard
2017年にバイセクシュアルとしてカミングアウトしたオーストラリアの俳優キーナン・ロンズデール(Keiynan Lonsdale)が、出演作『Love, Simon(原題)』にインスパイアされたミュージックビデオ"Kiss the Boy"を発表しました。キーナンがこの曲を作ったきっかけは、『Love, Simon』のトレイラーを見ていたときに頭の中になぜだか『リトル・マーメイド』の"Kiss the Girl"が浮かんできたことにあるのだそうです。この曲はキーナンの次のアルバムに収録されるとのこと。
ジェイムズ・アイヴォリー、『君の名前で僕を呼んで』に全裸シーンがない理由を語る
James Ivory: why Ismail Merchant and I kept our love secret | Film | The Guardian
映画『君の名前で僕を呼んで』で第90回アカデミー賞脚色賞を受賞したジェイムズ・アイヴォリー(James Ivory)が、ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)監督が同作品に全裸を出すことはまったく考えなかったと言っているのは「でたらめ」だと語っています。もともとの脚本にはエリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)の全裸シーンがあったのに、俳優との契約条項が原因で実現しなかったというのが真相なのだそうです。以下、アイヴォリーによる説明。
「彼(グァダニーノ監督)はわたしが今座っているまさにこの部屋に座って、そのシーンをどうするかについて話していたんです。だから、彼が(全裸シーンを)出さないのは意図的に美感のために決めたことだったと言っているのは――ただのでたらめですよ。
“He sat in this very room where I am sitting now, talking about how he would do it, so when he says that it was a conscious aesthetic decision not to – well, that’s just bullshit.
あれだけ好評な話題作でも、背後にはこういうことがあったのかー。原作だとこのへんの描写はどうなってるんだろう?
銃規制運動の生徒に暴言を吐いたFOX司会者、大学時代にクラスメイトをアウティングしていた
Laura Ingraham Has Been Terrorizing Students Since College, When She Outed Classmates | NewNowNext
FOXニュースのトークショー司会者で、銃規制推進派の高校生をTwitterであざけったため少なくとも16社の番組スポンサーに逃げられたローラ・イングラム(Laura Ingraham)が、大学時代にLGBTの生徒たちをアウティングしていたというニュース。
イングラムは2018年3月29日、フロリダ州パークランドの高校銃乱射事件のサバイバーで銃規制推進派のデイヴィッド・ホグさん(17)について、「願書を送った大学4校に落ちてめそめそ泣いている」などと揶揄。このためエクスペディア、Hulu、ネスレ、バイエルなどが彼女の番組「ジ・イングラム・アングル(The Ingraham Angle)」のスポンサーを降りると発表していました。
そのローラ・イングラムが、ダーツマス大学で大学新聞のエディターをしていた1980年代に、学内のLGBT生徒をアウティングしていたんだそうです。やり口はこんな。
- 新聞部員をLGBTグループの会合に潜入させて会話を録音させる
- それを文字起こしして出版する
- さらに録音テープをLGBT生徒たちの親に送る
まさにFOX好みの人材だよね。ローラ・イングラムは今回のスポンサー降板騒ぎを引き起こした後、向こう1週間「休暇」をとると発表したばかりですが、「どうせ1週間たったらしゃあしゃあと戻ってきてまた憎悪を扇動し続けるんじゃないの」と自分は思ってます。
児童らに自分の性的指向について話した小学校教師に停職処分 米テキサス州
Teacher Suspended For Talking About Sexual Orientation - Towleroad
米国テキサス州のシャーロット・アンダスン(Charlotte Anderson)小学校で児童らに自分の性的指向について話した美術教師のステイシー・ベイリー(Stacy Bailey)さんが、停職処分とされてしまったというニュース。
学校区は、この処分はベイリーさんが「わたしには小学校の児童たちに自分の性的指向や、芸術家の性的指向や、彼らと他のゲイの芸術家との関係について話す権利があり、それは子供たちの年齢にとって適切なことであると主張した」ことによるものだと言っているとのこと。しかしながらベイリーさんの弁護士は、学校区が言っていることは「まったくの嘘」で、ベイリーさんは自分の家族(ベイリーさんは女性と結婚している人です)について話したために停職にされたと言っているのだそうです。
ちなみに学校区は声明文の中で、「親には子供たちとの会話をコントロールする権利があります。とりわけ宗教、政治、セックス/性的指向に関しては」とも述べているとの由。しかし、同性婚している教員が家族について話すのが「性的指向の」話だからダメだというのなら、異性愛者の教員が家族について話すのだって同様に処分の対象にしなければおかしいはず(異性愛だって性的指向のひとつだよ!)。結局のところ、「同性愛の話題はダメ」というとホモフォビアだとして批判されるから「性的指向の話題はダメ」と言い換えてるだけなんじゃないですかねこの学校。
11歳の息子を自分の彼女にレイプさせた男に有罪判決 米アラバマ州
11歳の息子がゲイかもしれないと考え、強制的に自分のガールフレンドと性行為をさせた米国アラバマ州の男、ショーン・コール(Sean Cole, 29)が有罪を宣告されたというニュース。コールは2016年に、自閉症の息子が他の男の子と「不適当とみなされるポジション(“compromising position”)」にあるところを見たからという理由で、自分の彼女のカディジャ・ムーア(Khadeijah Moore)に指示して彼をレイプさせたとのこと。
こういう事件、あとを絶ちませんね。うちで紹介した類似事件を以下にいくつか紹介しておきます。
Grindrで14歳少年に手を出した男を逮捕 米ミネソタ州
Minnesota Man Arrested After Responding To 14-Year-Old's Grindr Profile | NewNowNext
ゲイ向けマッチングアプリのGrindrで知り合った14歳と性交したミネソタ州の20歳男性、エフラム・シアヴァレリ(Efram Ciavarelli)が逮捕されたというニュース。シアヴァレリが相手の少年の家にいたとき、その家にいた他の未成年者ふたりが家の前に見慣れない車が停まっていることに気づき、ベッドルームに裸のシアヴァレリがいるのを見つけて警察に通報したんだそうです。
ゲイだろうとヘテロだろうと子供に手を出すのは完全にアウトだよな。通報した子たち、グッジョブ。
トランスジェンダー女性殺害さる 米ルイジアナ州
Amia Tyrae Berryman Is The 7th Transgender American Murdered This Year | NewNowNext
米国ルイジアナ州バトンルージュのモーテルの外で、トランス女性のエイミア・ティレイ・ベリーマン(Amia Tyrae Berryman)さんが銃で撃たれて即死した状態で発見されたというニュース。地元メディアはベリーマンさんを男性名で報じており、2018年4月1日現在に至るも修正していません。事件が起こったのは3月26日で、警察は3月30日にデドリック・バトラー(Dedrick Butler)という名の容疑者を逮捕したとのこと。
ベリーマンさんは2018年に米国で殺された少なくとも7人目のトランス女性です。
.@HRC mourns the loss Amia Tyrae Berryman, a transgender woman of color fatally shot in Louisiana. Her death is now the 7th known reported homicide of a trans woman in 2018. #SayHerName https://t.co/yMCccBFnr9
— Human Rights Campaign (@HRC) 2018年3月28日