石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ゲイとみなした8歳息子を虐待死させた母、罪を認める

3???Guilty 1?1?/ 4?

『ゲイだと思った』8歳児を虐待死 母親の交際相手を告発 米LA」、「米LA8歳児虐待死事件で陪審が被告に死刑評決」の続報。亡くなった男児の母親が、罪状を認めたそうです。

詳細は以下。

Mother of 8-year-old boy tortured and beaten to death pleads guilty to murder

被害男児ガブリエル・フェルナンデス(Gabriel Fernandez)君は2013年5月22日に意識不明の状態で発見されて病院に運ばれ、その2日後に亡くなりました。彼の体は頭蓋骨と肋骨が折れていて、前歯がなく、やけどとあざがあり、局部にBB弾が食い込んでいたとのこと。

その後、彼の母親のボーイフレンド、イサウロ・アギーレ(Isauro Aguirre, 37)が、ガブリエル君を「ゲイだと思った」という理由で虐待していたとして逮捕され、2017年12月に陪審から死刑の評決を言い渡されました。母親のパール・フェルナンデス(Pearl Fernandez, 34)も8か月にわたってガブリエル君を虐待していたとして逮捕され、アギーレとは別々に裁判にかけられています。今回罪状を認めたため、フェルナンデス被告は死刑を回避し、終身刑となるとみられているとのこと。

フェルナンデス被告の兄の証言によると、ガブリエル君は以下のような虐待を受けていたそうです。

  • 猫の糞や傷んだ食べ物を無理やり食べさせられる
  • それで嘔吐すると、今度はその吐物も食べさせられる
  • 縛られた状態で長時間箱に閉じ込められる
  • 催涙スプレーをかけられる
  • 日常的に殴られる
  • BBガンで顔や局部を撃たれる
  • ハンガーやベルトのバックルで殴られる
  • 失神するまで首をつかんで壁に押し付けられる

ガブリエル君が住んでいたアパートメントの壁からは、無数の血の染みや、アギーレがガブリエル君の頭を叩きつけてできた凹みが発見されているそうです。さらに、上記以外の虐待の証拠も。

やりきれないのは、ロサンゼルス郡のソーシャルワーカーや保安官代理が調査のために何度もフェルナンデス家を訪問していたのに、結局ガブリエル君の死を防げなかったということ。システムが全然機能してない。サンタクルーズ・ガゼットによれば検察は郡の4人のソーシャルワーカーが職務怠慢であったと主張し、書類偽装などの疑いで告発したそうですが、遅すぎると思います。あと、さんざんゲイを子供の敵呼ばわりして同性愛嫌悪を正当化しようとしてきた皆さん(アニタ・ブライアントや、世界中の同性婚反対派など)が、こういう事件が起こっても絶対に「ヘテロは子供の敵」とか「ホモフォビアは子供の敵」とか言い出さないのはあまりにもアンフェア。いろんな意味で気が滅入る事件だわ。