- 映画『君の名前で僕を呼んで』、桃の香り付きサントラレコードを発売
- ドラァグクイーンの読み聞かせを妨害しようとした牧師、ブーイングで追い出される 米アラスカ州
- 生徒と元生徒がレズビアン教師のため学校区に働きかけ 米カリフォルニア
- 英王族で初めてカミングアウトした男性が同性との婚約発表
- LGBTQ米国人の約半数がバイセクシュアル(米調査)
- カナダのレインボー横断歩道が設置後1日たたずに汚される
- W杯でロシアを訪れたゲイカップルが暴行され重傷
映画『君の名前で僕を呼んで』、桃の香り付きサントラレコードを発売
Call Me By Your Name Soundtrack Vinyl Will Smell Like Peaches | Pitchfork
2018年8月3日発売予定の映画『君の名前で僕を呼んで』のLPレコード盤のサントラが、円盤が桃色で、しかも桃の香りがつけてあるというニュース。レコードとパッケージの外観については、以下の写真をどうぞ。
The 'Call Me By Your Name' soundtrack is being pressed on peach-scented vinyl. https://t.co/6z1Zxrsltr pic.twitter.com/YKVRuCFFmz
— The FADER (@thefader) 2018年6月14日
このレコードは2枚組でポスターなどが付属し、限定7777組が発売される予定だとのこと。なお、なぜ桃なのかと疑問にお思いの方は、YouTubeで"call me by your name peach"で検索してみられるとよろしいかと思います。映画のネタバレにはなっちゃいますけど。
ドラァグクイーンの読み聞かせを妨害しようとした牧師、ブーイングで追い出される 米アラスカ州
Pastor Crashes Drag Queen Story Time, Gets Booed Out | NewNowNext
アラスカの公立図書館が、プライド週間のイベントとして、ドラァグクィーンとドラァグキングによる絵本の読み聞かせを開催。これを妨害しようとした自称福音派牧師デイヴィッド・グリシャム(David Grisham)氏が、大いにブーイングを浴びたんだそうです。映像は以下。
上記動画を見ればわかる通り、グリシャム氏はチケットもなしでこのイベントに乱入して「トランスジェンダーなどというものは存在しない」と連呼したあげく、追い出されたようです。ドラァグとトランスの違いもわからないのに、何をどう説教するつもりだったんでしょうか。
なお、どうも名前に見覚えがあると思ったらこの牧師さん、以前クリスマスショップで子供たちに「サンタなどいない」と叫んでいた以下の動画の人と同一人物ですね。懲りてないなあ。
生徒と元生徒がレズビアン教師のため学校区に働きかけ 米カリフォルニア
California LGBTQ Students Rally Behind Bullied Lesbian Teacher | NewNowNext
米国カリフォルニア州ロックリンにあるスプリング・ヴュー・ミドル・スクール(Spring View Middle School)の教員、エイミー・エステス(Amy Estes)さんが、同性愛者であることが理由で生徒たちからネットいじめを受けたとして休職。これを受け、ロックリン学区のLGBTQの生徒や元生徒たちが同学校区の会議に出席し、学校区をよりインクルーシヴなものにするよう要求したのだそうです。
会議で発言した元生徒のひとり、コナー・クック(Connor Cook)さんは、ゲイであるために同学校区の高校でいじめられ続けた経験があり、エステスさんへの支持を示さねばと思ってやってきたとのこと。彼の発言後、会場では拍手が巻き起こったそうです。
Former student Connor Cook, who says he was bullied for being gay throughout high school, is speaking now at the Rocklin Unified School District's school board meeting. He said he felt compelled to speak tonight to show support for the teacher who was bullied for being gay. pic.twitter.com/887N4OVCiF
— Liz Kreutz (@ABCLiz) 2018年6月14日
Connor got a standing applause from the people here when he finished his remarks in support of Amy Estes @ABC10 pic.twitter.com/CtYqec2l19
— Liz Kreutz (@ABCLiz) 2018年6月14日
英王族で初めてカミングアウトした男性が同性との婚約発表
First member of the royal family to come out announces engagement
エリザベス2世のいとこで、2016年にバイセクシュアルであることを公表したアイヴァー・マウントバッテン卿(Lord Ivar Mountbatten)が、同性パートナーのジェイムズ・コイル(James Coyle)氏との婚約を発表したそうです。ふたりはイングランド南西部のデヴォン州にあるプライベートなチャペルで結婚する予定だとのこと。
その昔エドワード8世とシンプソン夫人の交際が、夫人に2度の離婚歴があるからという理由で大反対された国で、ついに王族の同性ウエディングとはねえ。英王室にはまったく興味ないけど、この変化は興味深いわ。
LGBTQ米国人の約半数がバイセクシュアル(米調査)
Who Are LGBTQ Americans? Here’s A Major Poll On Life, Sex, and Politics.
世論調査会社Whitman Insight StrategiesとBuzzFeed Newsによる調査で、米国のLGBTQの成人の46%がバイセクシュアルのアイデンティティーを持つという結果が得られたとのこと。この調査は同国のLGBTQの成人880人を対象に実施され、32%がゲイ、16%がレズビアン、5%がクィアなど、1%がAセクシュアル、1%がストレートの自認を持っていると答えたそうです。
この調査結果が正しいとすればバイセクシュアルは米国のLGBTQの人々の中で最大のマジョリティーということになるはずなんだけど、そのわりにバイセクシュアルの不可視化がなかなか改善されていないのはなぜなんでしょうか。あと、同調査ではLGBTQの人々の半分以上(55%)が女性だったそうなんですが、にもかかわらず、LGBTQコミュニティーの中でもっともお金と発言権を持っているのはいつだってゲイ男性だよね。結局、頭数よりも権力差がものを言うってことなの?
カナダのレインボー横断歩道が設置後1日たたずに汚される
Rainbow crosswalk vandalized shortly after being painted by students | Saskatoon StarPhoenix
カナダのサスカチュワン郡にあるÉcole Harbour Landing Schoolという学校の子供たちがレインボーカラーでペイントした横断歩道が、設置後24時間もたたないうちにタイヤ痕をつけられて汚されてしまったそうです。
写真はこちら。
Rainbow crosswalk vandalized shortly after being painted by students https://t.co/dHmcH2Aat0 pic.twitter.com/5vhT7iEKPC
— TheStarPhoenix.com (@TheStarPhoenix) 2018年6月12日
この歩道をレインボーカラーに塗ったのは同学校のジェンダーとセクシュアリティ―同盟(Gender and Sexuality Alliance /GSA)で、目的はジェンダーの多様性を支持すると表明し、学校をもっと安全な場所にすることにあったとのこと。残念ながらレインボーカラーのものに対するこの手の汚損行為はよくあることで(例1、例2、例3)、逆に言うと、だからこそまだまだこういうアートがたくさん必要なんだと思います。
W杯でロシアを訪れたゲイカップルが暴行され重傷
Thugs attack gay World Cup fan, in hospital with severe brain injury
サッカーW杯のためロシアを訪れていた同性カップルが、サンクトペテルブルクでふたり一緒にタクシーに乗った後、暴漢に襲われたというニュース。この襲撃でカップルのひとり、O Davriusさんがけがをして病院に運ばれ、深刻な脳挫傷、頭部外傷、上顎骨折と診断されたそうです。ふたりは電話やお金も奪われており、当局は事件に関与があるとみられるIsmet GaidarovとRasul Magomedevという20代の男ふたりを逮捕したとのこと。
ロシアのフーリガンたちは以前から、W杯を見に来るゲイのサッカーファンを殺すと脅していました。だから本当に洒落にならないんですよこういうの。
ちなみにロシアの「チェブラーシカTV」が、モスクワで男性同士で手をつないで歩くと何が起こるか実験したときの動画はこちら。ののしられるわ体当たりされるわつきまとわれるわと、大変なことになってます。ミソジニスティックな国では女性ががっつんがっつん体当たりされている一方、ホモフォビアが強い国では、ゲイとみなされた男性が似たような目に遭ってるわけね。