米ABCの医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』のシーズン15に、同作品初のゲイ男性外科医が登場するそうです。そういえばこの番組、レズビアンの小児外科医もバイセクシュアル女性の整形外科医もいたけど、ゲイ男性の外科医はいなかったわね。
詳細は以下。
‘Grey’s Anatomy’: Alex Landi Cast as Gay Surgeon Dr. Kim in Season 15 | TVLine
このゲイの外科医はレギュラーではなくリカーリング(毎回ではないが複数回登場する)のキャラクターで、名前はニコ・キム(Nico Kim)。演じるのはコリアとイタリアにルーツを持つニューヨークっ子の役者、アレックス・ランディ(Alex Landi)だそうです。こんな感じの、「シュッとした男前」タイプの人。
でも筋肉もすごいんですよ。
GLAADの調査結果に顕著ですが、TVの中のLGBTキャラって、白人ゲイ男性が一番多いんですよ。結局マイノリティを描こうとなったときでも、マイノリティの中でのマジョリティである白人ゲイ男性がまず優遇されやすく、トークンとして彼らを出して「ほーら、多様性でござい」と終わってしまうクリエイターが少なくないわけ。一方『グレイズ・アナトミー』のクリエイター、ションダ・ライムズは作品中に多様な人種とセクシュアリティを登場させることで有名な人なんですが、看板番組の『グレイズ~』でまるまる14シーズンもの間ゲイ男性の外科医キャラを出さず、初めて出すとなったらイタリア・アジア系にするというところがいかにもションダらしいと思いました。キム医師がどんな物語を作り出してくれるのか、今から楽しみです。