石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『ババドック』監督がクィア・アイコンとしてのババドックに言及

BABADOOK

映画『ババドック~暗闇の魔物~』のジェニファー・ケント(Jennifer Kent)監督が、2017年に広がった「ババドック=クィア・アイコン」というミームについてサンダンス映画祭で尋ねられ、好意的なコメントをしています。

詳細は以下。

www.pride.com

まず、ホラー映画の怪物「ババドック」がなぜクィアのアイコンになったのかについては、以下をどうぞ。

簡単に言うとすべての発端はNetflixの誤分類だったのですが、おそらく原因のひとつには、ババドックの見た目のインパクトと奇妙な魅力がプライド・イベントのプラカード等にぴったりだったということもあるのでしょうね。サンダンスであのミームについて耳にしたことがあるか、どう思ったかと質問されたジェニファー・ケントは、以下のように答えたとのこと。

「あれはクレイジーでしたね」

「もちろん、あの話はとても気に入っています。あの話はクレイジーで、それがババドックを生かし続けているのだと思います。『ああ、このろくでなしめ、ババドックは死にたくなくて、今日的な意味を持つ方法を見つけようとしてるんだ』と思いました」

“That was crazy.” “Of course, I love that story. I think it’s crazy and just kept him alive. I thought ah, you bastard. He doesn’t want to die so he’s finding ways to become relevant.”

映画を見ればわかることですが、ババドックは倒すべきラスボスとか絶対悪とかいうのとはちょっと違うひねった存在ですから、この解釈はとてもいいと思いました。あとでもう一回、映画も見直そうっと。余談だけどケント監督の新作、The Nightingaleもコワそうで楽しみ。