「ゲイバーがゲイ襲撃事件の情報に懸賞金11kドル 米オースティン - 石壁に百合の花咲く」の続報。米国テキサス州オースティンの警察が、この事件の容疑者4人を逮捕したと発表しました。
詳細は以下。
スペンサー・ディーリング(Spencer Deehring)さんとトリスタン・ペリー(Tristan Perry)さんは、2019年1月19日未明にオースティンのゲイバーを出た後、4人の男に襲いかかられ、気絶するまで殴られたと話しています。ディーリングさんらの説明によれば、彼らが手をつないでいるのを見た通りすがりの男がホモフォビックな罵声を浴びせてきて、そのすぐ後、複数の男らに襲われたのだそうです。
警察はこの事件をヘイトクライムとして捜査し、オースティンのゲイバーのオーナーらは、犯人逮捕につながる情報提供者に報奨金11000ドルを出すと申し出ていました。2月12日、警察は、匿名で寄せられた情報をもとにまずフランク・マシアス(Frank Macias, 22)容疑者を逮捕。マシアス容疑者は罪を認め、そこからさらにマシアス容疑者の弟のミゲル・マシアス(Miguel Macias, 20)容疑者、クイン・オコナー(Quinn O’Connor, 21)容疑者、コルビー・モネル(Kolby Monnell)容疑者の3人が逮捕されたとのこと。
4人は今のところ全員第2級加重暴行の罪に問われています。トラヴィス郡のマーガレット・ムーア(Margaret Moore)地方検事は、2月12日の記者会見で、この事件がヘイトクライムであることが証明され、容疑を(より罪が重い)第1級犯罪行為に変更できるよう願っていると話したそうです。
なお警察はクライムストッパーズ(Crime Stoppers、犯人検挙につながる情報を匿名で受け付け、懸賞金の支払いなどもおこなう犯罪抑止対策班)への情報が大きな助けになったとしており、ということはゲイバーのオーナーたちが出した懸賞金も無駄ではなかったのかもしれませんね。ちなみに地元TV局kxanの説明によると、ヘイトクライムとしての起訴や有罪判決は立証の難しさなどからきわめて稀であるものの、もしヘイトクライムで有罪ということになれば、4人の容疑者らは最高で懲役99年の刑に処せられる可能性があるとのことです。