2019年のシドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラの最終週、少なくとも4件のアンチLGBTQな暴力事件が発生したそうです。
詳細は以下。
シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラは世界最大級のLGBTQの祭典で、今年のパレードは3月2日でした。そのパレードに参加するためメルボルンからやってきていたゲイ男性、ニコラス・バックネル(Nicholas Bucknell, 29)さんの写真がこちら。
"I thought Australia was safe": At least four LGBTI people were assaulted on Mardi Gras weekend, Hack can reveal. @avanidias reports https://t.co/3EtbeMvzy7 pic.twitter.com/Ts5B4Wd52I
— triplejHack (@triplejHack) 2019年3月5日
バックネルさんは徒歩でパレード開催場所の近くを移動していたところを突然5人の若者に囲まれて殴り倒され、頭を何度も踏みつけられたのだそうです。何度か立ち上がって逃げようとしたものの、そのたびに追いつかれて地面に倒され、また頭を踏まれて、死ぬと思ったそうです。「オーストラリアは安全だと思っていた」、「こんな事件が珍しくないと知っていたら、危険な外国にいるときのような行動をとっていたのに」と彼は話しています。
警察は襲撃にかかわりがあるとみられる17歳の男性を逮捕しており、他の暴力事件についても捜査中だとのこと。
オーストラリアでは、同性婚の是非を問う国民投票の際にさんざんアンチゲイなキャンペーンがおこなわれ、2018年1月に同性婚が可能となってからも、ウエディング雑誌が同性カップルを誌面に出すのを嫌がって休刊するなどの反動が続いています。アンチLGBTQな人たちにとっては、マルディグラでさえ「ターゲットを見つけるのに格好の場」でしかなかったのかも。やだやだ。