2019年5月13日、チリの首都サンチアゴの地下鉄駅でレズビアンカップルが男に暴力をふるわれる事件が起こりました。男は彼女らに「自分が男だと思ってるのか?」「てめえにゃ絶対チンコは生えてこねえぞ」などと言い、蹴りを入れたとのこと。
詳細は以下。
事件が起こった場所は、サンティアゴ地下鉄のキンタ・ノルマル駅。加害者は地下鉄の車内でレズビアンカップルの片方から「前に行かせてください」と言われたときにふたりが恋人同士だと気づき、性的指向にもとづく侮辱を始めたのだそうです。被害者のひとりによれば、男は「わたしを押しのけてから、大声で『てめえにゃ絶対チンコは生えてこねえぞ』『腐れレズビアンめ、ぶっとばしてやる』と叫んでわたしと恋人を侮辱した」とのこと。男はその後、駅のエスカレーター付近でさらに叫び始め、電話で録画を始めた被害者を蹴ったのだそうです。
そのときの映像がこちら。マジで蹴ってる。
チリのLGBTI団体Liberación Homosexual (Movilh)はこの攻撃者の情報を募っており、法的措置も検討しているとのことです。
およそこの世でもっとも男性や男性器に興味のないレズビアンという種族に、このように男がどうのチンコがどうのと言って敵愾心を燃やす人というのは少なくないと思います。たぶんこの手の人の頭の中では、「『女との恋愛』という男様専用の御猟場に、チンコという狩猟者登録証を持ってないやつが勝手に入り込んでいる! 成敗成敗!!」てなことになってるんじゃないですかね。でも実際には女は男様のために用意された猟鳥でも猟獣でもなく人間で、つきあう相手を自分で選ぶ権利があり、世の中チンコが好きな人ばっかりじゃないんだから不当なのはそっち。さっさと捕まってしまえ。