石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

レズビアン生徒が年鑑で蔑称を使われ学校が回収・差し替え チリ

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チリの17歳のレズビアンが、学校の年鑑(英語で言うところのイヤーブック、日本語でいちばん近いのは『卒業アルバム』)で性的指向を中傷する蔑称で形容されたとして抗議。学校は配布済みの年鑑を回収し、新たに印刷した修正版を配ることにしたと発表しました。

この学校は同国首都州(Región Metropolitana)北部の都市TiltilにあるSaint Louis Schoolで、くだんの生徒は、年鑑の中で"maraca"や"fleta"という、女性同性愛者に対する蔑称で呼ばれていると訴えていました。同校のMaría Teresa Figueroa校長は、これは「表現の自由」を希求するel profesor jefe de curso(って日本語でなんて言うんだろ。『学年主任』?)が年鑑の表現を検閲しなかったために起こった「きわめて重大な間違い」であると説明しているとのこと。

「表現の自由」って、差別的な文言を野放しにすることじゃないはずなんですけどねえ。ともあれ同校では責任者の処罰、文書による公式謝罪、すべての職員または労働者に対する多様性についての研修などを予定しているそうなので、そのへんがきっちり行われることに期待。とりあえず問題の年鑑が差し替えになって、レズビアンの子が「一生年鑑を開くたびに蔑称で呼ばれてる自分を見なければならない」みたいなひどい事態を免れることができてよかった。