石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

Covid-19と差別はお断り スコットランドのレストランの看板が話題に

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スコットランドのファストフード店が新型コロナ休業からの営業再開で店頭に掲げた看板が、ソーシャルメディアで大きな話題を呼んでいます。

詳細は以下。

www.eveningtelegraph.co.uk

このお店は同国ダンディーにある、「Wee Mexico」というメキシコ料理のファストフード・レストランです。看板の写真はこちら。

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Tomorrow we’ll be back open for business for the first time in 6 months! We’ve changed a lot of our ordering systems so please read below: Due to the fact we have an extremely narrow building we’re taking extra measures to ensure safe social distancing. Starting tomorrow we will only be able to accept orders made through Deliveroo. This is specifically to prevent the large queues we get at the till. When ordering on Deliveroo you’ll have an option for “Table service”, “Pickup” or delivery. This will mean if you are sitting in you’ll be able place your order from your table and we’ll bring it up to you. If you’re ordering to takeaway you’ll order through deliveroo using “Pickup” and we’ll call your name and pass your order to you in the waiting area. If you have any questions pop them down below in the comments and I’l get back to you 👇 We’ll have extra staff on hand tomorrow to make sure everything goes a smooth as possible. Looking forward to seeing you all! - Ben 🌯

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看板の内容を訳すと、こんな感じです。

営業再開しました! 恐れ入りますが、以下の症状をお持ちの方の入店はご遠慮ください。

  • COVID-19
  • 人種差別
  • ホモフォビア
  • トランスフォビア

We’re back! Please do not enter if you have symptoms of

  • COVID-19
  • RACISM
  • HOMOPHOBIA
  • TRANSPHOBIA

同店のジェネラル・マネジャーのベン・ワイアット(Ben Wyatt)氏は、過去にお店で何回か差別事件が起こり、スタッフが加害者を追い出さなければならないこともあったため、このような看板が必要だと思ったと話しているとのこと。ソーシャルメディアでの反響はおおむね好意的だとのことですが、中にはたとえばこんな意見もみられたとか。

  1. 「自分はトランスフォビックじゃないけど、女性の権利に賛成しているから、GRAには反対(訳注:GRAとは出生証明書の性別変更のために必要なプロセスを定めた法律。医学的要件を必須としていることが侵襲的であるとして、改正を求める動きが起こってるところです。たぶんこの意見を書いた人は性別変更そのものを許せないと思っているか、医学的要件を外すのを許せないと思っているかのどちらかだということだと思います)。だから看板の最後の部分のせいで入店できない! どうして客を制限するのか」
  2. 「看板にこれ以外の差別(ミソジニーなど)も載せないのはおかしい」

上記1は、あたかも1970年代のアニタ・ブライアント(Anita Bryant)が現代にタイムスリップしてきて「自分はホモフォビックじゃないけど、子供の権利(子供がゲイやレズビアンに狙われない権利)に賛成しているから、同性愛者を住居差別・雇用差別から守る法律には反対*1。だから店に入れない。どうして客を制限するのか」と言ってるようなもんで、まったく支離滅裂ですね。2はただのそっちこそどうなんだ主義。同店にはこのような声に左右されず、この看板を出し続けてほしいです。

*1:ほんとにこういうことを言ってたんですよ、アニタ・ブライアント。そして、当時これを鵜呑みにして、彼女の率いる『我々の子供を救え(Save Our Children)』という反ゲイキャンペーンに乗っかっちゃった人が何万人もいたんです。