メキシコのモレロス州で2020年8月、LGBT活動家のゲイ男性が遺体で発見され、そばに憎悪のメッセージが残されていた事件で、州司法長官事務所(FGE)が容疑者を逮捕したと発表しました。
詳細は以下。
被害者のハビエル・エドゥアルド・ペレス・イダルゴ(Javier Eduardo Pérez Hidalgo)氏は、8月19日にメキシコシティのアパートを出た後消息不明となり、拷問されて体のあちこちにIII度熱傷を負わされた痕跡のある遺体となってモレロス州中央部で発見されました。彼の手足は縛られており、体にはレインボーフラッグが巻きつけられていて、横にはヘイトメッセージが書かれた段ボール片が置かれていたそうです。
捜査によって、被害者は8月19日の早朝に加害者とみられるふたりの男と一緒にいたことが立証され、このうちうちのひとりであるフアン・ベルナディーノ(Juan Bernardino)容疑者が、アグアスカリエンテス州で逮捕されたとのこと。
なお、Observatorio Nacional de Crimenes de odio contra personas LGBT en Méxicoという団体が発表しているデータによれば、メキシコでは2014年から2020年の間で209件の憎悪犯罪が記録されているそうです。ハビエル・エドゥアルドさん殺害事件に対する抗議で使われていた、"¡Nos estan matando!"(私たちは殺されている!)いうスローガンがずっしり重いわ。もうひとりの容疑者も早いとこ逮捕されてほしい。
No podemos permitir más crímenes de odio.
— Comité Diversidad Ixtacalco (@comiteixtacalco) August 26, 2020
¡Nos están matando! pic.twitter.com/eW82t1jtXd