石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

Six Flagsへの抗議集会でホモフォビックな暴力 メキシコ・メキシコシティ

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前回の続報。ゲイカップルを差別した遊園地、Six Flagsに対する抗議集会で、参加者のひとりがホモフォビックな集団に襲われてけがをしていたそうです。

詳細は以下。

aristeguinoticias.com

これまでのいきさつを簡単にまとめると、「2021年末に、メキシコの首都・メキシコシティーにあるSix Flagsという遊園地が、アトラクションの順番待ちで並んでいたゲイカップルに差別的な扱いをして列から追い出そうとした。翌日には抗議集会が開かれ、同遊園地は一応ポリシーの変更を発表した」というもの。くわしくは以下を。

www.ishiyuri.com

Six Flagsがゲイカップルを列から追い出そうとしたのが12月29日。これに対する抗議として、LGBTIフォビアへの反対を表明する集会がSix Flagsの前で開かれたのが12月30日。集会の様子はこちら。

ところがこの集まりを「ホモフォビックなグループ」が襲撃し、ロドリーゴ・アルセ(Rodrigo Arce)さんという参加者にけがを負わせていたのだそうです。アルセさんはけがをした顔の写真を以下のツイートに上げ、「SixFlagsの差別に対する返事としてベソトン(英語で言うところのキス・イン)に参加したら、女性グループに襲われた」と説明しています。

ネットには複数の女性がベサソン参加者につかみかかるところを収めた動画も上がっており、それを見た人が「ロドリーゴ・アルセや他のプロテスターを攻撃した人たちがはっきり見える」と言っています。

差別に反対する場でまた差別的な暴力をふるわれるって、何なのよこの無限ループ。よくあることではあるけど、見るたびにめげるわ。

なお、メキシコシティ―の公的機関、Consejo para Eliminar y Prevenir la Discriminación de la Ciudad de México (COPRED、直訳すると『メキシコシティ―差別予防・撲滅評議会』)のヘラルディーナ・ゴンザレス・デ・ラ・ベガ会長は、園内で差別されたゲイカップルへの公式謝罪の申し入れのため、Six Flagsの責任者と「調停」のためのミーティングをする予定だと発表したそうです。とりあえず公的機関が動くのは大事だし、謝罪も必要だけど、個人的にはロドリーゴ・アルセさんの以下のツイートの、最後の一行(ツイートの下に訳をつけました)が一番大切だと思います。この心意気で今日も生き抜くわ。

ぼくらの一番いい復讐は、幸せでいつづけることだよ。

Nuestra mejor venganza es y seguirá siendo felices.