アンチLGBTQな説教をしていた米国テキサス州の教会が、裁判で退去命令を下されました。
詳細は以下。
この教会、ステッドファスト・バプティスト教会(Stedfast Baptist Church)のジョナサン・シェリー(Jonathan Shelley)牧師が具体的に何をやったかというと、こういうことです。
この教会の牧師ジョナサン・シェリーは、2019年6月にフロリダ州のプライド・パレードでピックアップトラックが参加者らに突っ込んで観客1名が亡くなったことを称賛し、さらに、ゲイの人々を殺すことをも求めていた。
The church’s pastor, Jonathan Shelley, praised the death of a spectator at a Florida pride parade after a truck drove through a crowd of marchers in June of 2019, and he has also called for the killing of people who are gay.
同牧師のこのような発言に反対するため、LGBTQの人々は平和的なプロテストを実施。同教会の入っていた建物の所有者は、プロテスターや他のテナント入居者の安全を心配していたとのこと。結局、裁判により2022年2月25日、同教会のしたことは賃貸契約で禁止されている脅迫行為や危険な迷惑行為にあたるという判断が示され、同教会には5日以内の退去および弁護士費用4万2千ドルの支払いが命じられたんだそうです。
なお、上記の2019年のフロリダ州の事件というのはこちらです。ご参考まで。
あとこの牧師、「反抗的な子供」は石打ちの刑にしろとか、「怠け者のゲーマー」は死刑にすべきだなんて発言もしていて、そのせいでYouTubeから動画を削除されたりもしているようです。
さらに言うとこの教会、別にジョナサン・シェリー牧師ひとりがアカン人だというわけでもないみたい。ステッドファスト・バプティスト教会を2019年まで率いていたドニー・ロメロ(Donnie Romero)という牧師もまた、ゲイクラブ・パルスの銃乱射事件の被害者は「屑」で生存者も殺すべきだなどと発言していて、最終的には買春スキャンダルがもとで辞任してるみたいですから。
1995年の地下鉄サリン事件のとき、たくさんの高学歴エリートがオウム真理教に入信して残虐な事件を引き起こしたことが明るみになって、「何かにすがりたいのなら、新興宗教ではなく歴史の長い既存の宗教にしておけば安全だったのに」てなことを言ってた人がけっこういたと思います。そのときはふうんと思ってたけど、こうして見ると「別に何千年歴史があっても全然安全じゃねえだろ」としか思えません。新しかろうと古かろうと、他害を煽るもんは全部ダメだろ。