石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

靭帯切れても勉強途切れず~2024年のスペイン語学習を振り返る

スペイン語のテキストと小説

2024年のスペイン語学習総括

今年は春先に足首の靱帯を怪我*1してしばらく歩けなかったり、人生最悪の夏風邪で寝込んだりして、1年の半分ぐらいをヨレヨレ状態で過ごしてました。おかげで勉強もスローダウンせざるを得ず、体調がやっとマシになった年末に怒涛の追い込みをかけて、どうにか今年の目標を半分だけクリアした次第。

今年の目標とその結果は、以下の通り。

目標 結果
スペイン語で読書計7000ページ 〇 (計7576ページ読破)
スペイン語でメディア視聴計500時間 ×(計435時間視聴)
白水社『例文で覚えるスペイン語熟語集』の熟語を全部覚え切ってAnkify ○(全部やった)
Gramática de uso del español: Teoría y práctica C1-C2を全部解いてAnkify ×(全部は解けず、6割ぐらいまでやった)

2024年の学習でやったこと

白水社『例文で覚えるスペイン語熟語集』の熟語をコンプリート(全部覚えてAnkify)

2022年からこつこつ進めていたこのテキストを、ようやく1冊全部覚え切りました。覚えにくい熟語を歌って覚えるためにAnkiカードに貼り付けた音声ファイルは、のべ1714個に達しました。我ながらがんばった。

C1-C2レベルの文法テキストに着手

長らく積読になっていたGramática de uso del español: Teoría y práctica C1-C2に、今年の11月からようやく着手。全106課のうち第62課まで解いて、ミスポイントをAnkiカード化しました。

これはGramática〜シリーズで一番上のレベルのテキストで、なかなかに手ごわいのですが、手ごわい分だけこれまでに身につけた知識を総動員して解いていく楽しさがあります。というか、別に総動員しようと思ってなくても、「うっ、難しい」とたじろいだ次の瞬間、「ここは俺に任せろ!」「何言ってんだいアタシだよ!」みたいに、過去に勉強してきたテキストたち(の内容)が脳内に現れるんですよ、勝手に。具体的にはAssimil Spanish with Easeとか、『スペイン語作文の方法 構文編』とか、『極める! スペイン語の基本文法/接続法/動詞ドリル』とか、『中級スペイン語 読みとく文法』とかが、それぞれヒーローよろしく必殺技を引っさげて「任せろ!」とやってくるわけです。まるで歴代仮面ライダー大集合ショーみたいで面白いし、嫌でも頭の中の知識が整理されて、すごくやりがいがあるテキストでしたね。いやまだ終わってないけど。

辞典アプリで大辞典導入

これまで勉強には電子辞書を使っていたのですが、今年初めて辞書アプリ(LogoVistaと物書堂)を使ってみました。あまりの便利さに、黒船来航レベルの衝撃を受けました。もう元には戻れん。

辞書アプリを使い始めたきっかけは、前述のテキストGramática de uso del español: Teoría y práctica C1-C2です。このテキストを進めるには電子辞書に入っている中辞典クラスの辞書では足りないので、思い切って白水社の『スペイン語大辞典』を買おうと決め、アプリ版が使えるLogoVistaを導入してみたんでした。

いざ使ってみたところ、利点は山のようにありました。まず、電子辞書と違って起動が爆速。iPhoneに入れれば寝っ転がって片手で使えるし、iPadで使えばSlide OverでKindleの横に常駐させてサクサク辞書が引けます。語彙数や説明の充実っぷりはさすがの一言で、しかもアプリ版だと紙の辞書より安かったりもするんですよ。これまで動作もっさりの電子辞書のキーを一生懸命叩きながら調べものをしていたあの苦労はなんだったんだ。

これにすっかり味を占め、物書堂のアプリも入れて、小学館『西和中辞典』のアプリ版を購入してみました。こちらは語彙数でこそ大辞典に及ばないものの、成句・例文検索のやりやすさで勝り、かつ、「クリップボード検索ができる」というおそろしいまでの強みがあります。要するに、前述のSlide Overを使ってKindleと一緒に起動させておけば、Kindle側でコピーした単語をそのまま(検索窓をタップしてコピペしなくても)辞書側に渡して検索できるんです。読書速度がめちゃくちゃ上がりますよ、これがあると。

いろいろ試した結果、今では以下のように使い分けています。

  • Kindle本を読むときはまず物書堂の『西和中辞典』でクリップボード検索し、それでヒットしなければLogoVistaの『スペイン語大辞典』で検索
  • Kindle本以外のものを読んだり見たりするときはLogoVistaの『スペイン語大辞典』を第一選択肢にする

「スティーヴン・キングぜんぶ読む(ただしスペイン語で)」プロジェクトを継続→計11冊(計7576ページ)読破

読んだ本(読んだ順)は以下の通り。

  • Eso (It) - Stephen King
  • Apocalipsis (The Stand: The Complete & Uncut Edition) - Stephen King
  • Las cuatro después de la medianoche (Four Past Midnight) - Stephen King
  • La tienda (Needful Things) - Stephen King
  • El juego de Gerald (Gerald's Game) - Stephen King
  • Dolores Claiborne - Stephen King
  • Pesadillas y alucinaciones (Nightmares & Dreamscapes) - Stephen King
  • Pesadillas y alucinaciones II (Nightmares & Dreamscapes) - Stephen King
  • El retrato de Rose Madder (Rose Madder) - Stephen King
  • Desesperación (Desperation) - Stephen King
  • Posesión (The Regulators) - Richard Bachman AKA Stephen King

どれも面白かった! なお、一番怖かったヴィランは、同点一位でDesesperación (Desperation) 前半のCollie Entragianと、El retrato de Rose Madder (Rose Madder) のNorman Danielsです。

スペイン語でのメディア視聴を継続→年間434時間視聴

今年スペイン語音声(字幕なし)で視聴したコンテンツは、以下の通り。

  • 映画(昇順)
    • 6才のボクが、大人になるまで
    • SEARCH/サーチ
    • あの夏のルカ
    • ウィッシュ
    • エノーラ・ホームズの事件簿
    • エノーラ・ホームズの事件簿2
    • くもりときどきミートボール
    • クロス・ミッション
    • ザ・カンフェレンス
    • ショーン・オブ・ザ・デッド
    • ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語
    • ゼイ・クローン・タイローン~俺たちクローン?~
    • ゾンビランド
    • ゾンビランド・ダブルタップ
    • ティン&ティナ
    • ニモーナ
    • ノンサン 弔いの丘
    • バッドランド・ハンターズ
    • ハッピー・デス・デイ
    • プレデター・ザ・プレイ
    • ホーンテッドマンション
    • マチルダ・ザ・ミュージカル
    • ミッチェル家とマシンの反乱
    • モンスター・ホテル
    • モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!
    • モンスター・ホテル2
    • リベンジ・スワップ
    • 聖なる証
    • 戦と乱
    • 毒戦 BLIEVER2
    • 僕のミッシー
  • ドラマ・アニメシリーズなど(昇順)
    • キャロルの終末
    • クイーンズ・ギャンビット
    • グレイズ・アナトミーS1-S7
    • ザ・シンプソンズS11-S31
    • ジョコ・アンワルのナイトメア&デイドリーム
    • デッド・トゥー・ミーS1-S2
    • ムーブ・トゥ・ヘヴン:私は遺品整理士です
    • 寄生獣S1
    • 京城クリーチャーS1
    • 殺人者のパラドックス
    • 私のトナカイちゃん
    • 誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる
    • 地獄が呼んでいるS1-S2
    • 秘密の森S1

今年はスペインのスペイン語強化期間だったので、上記は全部スペインのスペイン語(の吹き替え)で見ました。結果として、動詞のvosotros形(親しい相手に対して使う2人称複数形。ほぼスペインでしか使わない)にやたらと慣れました。vosotros形が必要なとき、いちいち動詞の活用表を思い浮かべずとも、「『グレイズ・アナトミー』でリチャードがレジデントに指示出しするときはこうよね」とか、「『ザ・シンプソン』で危機に陥ったホーマーが家族に助けを求めるときにこう叫ぶよね』」みたいな経験則にのっとって、ふわっと活用形が浮かんでくるんですよ。目標の年間トータル500時間には届かなかったけれど、見た時間なりの収穫はあったと思います。

2024年の学習で気づいたこと

  • 体が健康じゃないと勉強どころではない
    • ベッドに寝たきり状態でも特注イーゼル使って絵を描き続けたフリーダ・カーロとかは一種の怪物であって、常人には真似できん
    • なので、怪我や病気の分を見越して、目標にはバッファを含めておくべき
  • 文法は語学学習の特急チケット
    • 文法力がつけばつくほど頭の中の知識が整理され、爆速での理解が可能になる
    • よって、テキスト積んでないでどんどんやるべし
  • 新しいツールはどんどん試すべき
    • 辞書アプリを導入して本当によかった。もっと早くやるべきだった

おまけ:2024年の学習時間グラフ(Studyplusより)

11月と12月の追い上げが、我ながら夏休み最終日の磯野カツオみたいで笑えます。

2024年の学習時間のグラフ(Studyplusより)

*1:完全断裂にかなり近かったけれど『まだ繊維がつながってる部分もある』(医師談)ぐらいの切れ方でした。最初の1ヶ月は通院以外では一歩も家から出られませんでした、痛くて。