石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

宗教指導者「バルカン半島の洪水はLGBTやコンチータ・ヴルストへの神罰」

Church of Saint Sava, the largest Orthodox church in the world
Church of Saint Sava, the largest Orthodox church in the world / Jorge Lascar

セルビアおよびモンテネグロの宗教指導者が、バルカン半島での記録的豪雨による洪水を、LGBTやコンチータ・ヴルストのせいにしています。彼らによれば、洪水はLGBTコミュニティの悪徳に対する「神罰」なんだそうですよ。へー。(棒読み)

詳細は以下。

Church patriarch: ‘God sent Balkan floods because Conchita Wurst is too wild’ · PinkNews.co.uk

この洪水は2014年5月中旬からの、120年に1度といわれる豪雨がもたらしたもので、AFP通信の発表では18日までに少なくとも44人が死亡し、3万人以上が非難しているとのこと。

セルビア正教会のIrinej総主教の見解では、これは神がLGBTコミュニティを攻撃するためにやったことであり、「彼らの悪徳への神罰」なんだそうです。総主教はさらに「神はかくしてセルビアの罪を洗い清めたのだ」と言っているとか。

かたやモンテネグロの Amfilohije主教の意見では、洪水は2014年のユーロヴィジョンで優勝したヒゲのドラァグクイーン、コンチータ・ヴルストの「イエス様のような姿」を拒否せよというしるしなんだそうです。彼によれば洪水は「偶然ではなく警告」であり、「神は人々が乱れた方向に行かないよう思い出させる合図として雨をつかわした」のだそうです。

この手の、天災が起こるたびに「同性愛/LGBTへの神の怒り」説をとなえる人にはもううんざり。この人たちの手にかかると、東日本大震災すら、カリフォルニア州の同性婚を憎む神の怒りなんですからね。全能のはずの神が、なんでわざわざ何千kmも離れた場所に天災を起こすんですか。コンチータ・ヴルストだってオーストリア人なのに、バルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナやらセルビアやらに洪水を起こしてどうする。

PinkNewsのコメント欄に、たいへんもっともな意見がありました。

セルビアとモンテネグロはコンチータに票を入れてない、どちらも今年のコンテストに参加すらしてない! どうして彼らを罰するんだ? これで神がどんな教訓を与えようとしているというんだ? 憎しみに満ちていて、かつ間抜けな人になるにはどうしたらいいかを教えているとでも?

Serbia and Montenegro didn't vote for Conchita, they didn't even take part in the contest this year! Why punish them? What lesson is this supposed god trying to teach?How to be hateful and dumb at the same time?

ほんとほんと。こっちの解釈の方が、よほど筋が通っていると思います。