石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

トランプの大統領選勝利の日、Twitterでホモフォビックな語が激増

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Twitterでのホモフォビックな語の使用数を観測&表示するWebサイト、NoHomophobes.comにより、ドナルド・トランプが第45代米大統領に当選した日、ホモフォビックな単語が爆発的に増えたことがわかったそうです。

詳細は以下。

Online homophobia spiked with Trump’s win · PinkNews

NoHomophobes.comというのは、カナダのアルバータ大学のInstitute for Sexual Minority Studies and Serviceが2012年にローンチしたWebサイト。社会の中にカジュアルにホモフォビアが横行していることを示すという目的のもと、Twitterで"faggot"(『ホモ野郎』)、"no homo"(『ホモじゃないぜ』、ゲイだと思われることを恐れた人が発言の最後にくっつける決まり文句)、"so gay"(『すっげーバカ』、ゲイという単語を『バカ』『ださい』などの意味で使う罵倒語)、"dyke"(『クソレズ』、当事者以外が使うには難しい語で、男性からレズビアンへの罵倒によく使われます)の4つの表現が使われた数を日々観測し、表示するという趣旨のサイトです。そして、同サイトによれば、2016年1月の時点では1日約8000回使用されていた"faggot"という語が、11月8日、すなわちトランプが当選した日には約32000回にまで跳ね上がっていたのだそうです。

大統領選の日、あたしは以前から愛読させてもらっているレズビアン/クィア女性の米国人ライターさんたちのTwitterやブログを1日じゅう追いかけていて、「1日でこんなに何度も"terrified"(怖い、ぞっとする)という語を見たのは初めてだ」と思っていました。あたし自身も全身総毛立つほどterrifiedしていましたし、それらのTwitterやブログに返信やコメントをしていた世界中のレズビアン/クィア女性の多くが、terrifiedしている、米国のみならず世界全体への影響を懸念していると表明していたと思います。

その後、フィラデルフィアで「愛は憎しみに勝つ("Love Trumps Hate")」というスローガンを窓に掲げていた男性が爆発物を送り付けられてけがをしたとか、サンタモニカでゲイ男性が"f***ing f****ts"と叫ぶトランプ支持者に殴られたとか、ノースカロライナで車に「ゲイ・ファミリー=地獄で焼かれろ。トランプ2016」と書かれた紙が貼られたとか、カンザス州の「イクオリティ・ハウス」が同性愛者への罵倒語を落書きされ、銃弾を撃ち込まれたとか、コロラド州で4歳の息子と買い物をしていたゲイ男性が店の店長から「ヒラリーに投票したホモ野郎」と罵倒されたとかいう事件の報告が続々とがってきて、「あの恐怖感はやはり正しかった」と思っていたのですが……なんのことはない、ホモフォーブたちは大統領選当日にはもう、こんなにもホモフォビアをブーストさせてたわけね。怖いはずだわ。

なお、なぜあたしたち(や、LGBTコミュニティの多くの人々)がトランプ当選に際してこんなに恐怖を感じていた/今も感じているのかわからない方は、このへんをお読みになってください。

あと、このへんも。

現在のわたくしの心境に一番近いのは、ナターシャ・リオネのこちらのツイートです。