石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ホモフォビックな酸攻撃で9人懲役刑 英ロンドン

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英国ロンドンのウッドグリーン刑事法院が、2018年5月にロンドンのシャックルウェル通り(Shacklewell Lane)でホモフォビックなアシッドアタックをした男ら9人に対し、18か月から17年の懲役刑を言い渡しました。

詳細は以下。

www.hackneygazette.co.uk

Huseyin Onelをリーダーとするこの男らは2018年5月5日、同地で3人の犠牲者に襲い掛かり、蹴ったり踏みつけたり、腐食性の薬品を顔や目にかけたりしたとのこと。被害者のひとりは眼窩を折られ、これで視力がそこなわれずに済んだのは「奇跡」だと医師に言われたそうです。また別のひとりは、舌にやけどを負っています。

防犯カメラによる映像はこちら。

この事件が起こったのはダルトン・スーパーストア(Dalston Superstore)というゲイバーの外だと言われています。なお、加害者らは現場を去るときホモフォビックな言葉を叫んでいたとのこと。Onelらは2018年11月に有罪判決を受け、刑事法院は2019年1月17日、Onelに懲役17年、他の8人には懲役18か月から14年半を言い渡しました。

こういうニュースを日々目にしてると、マジョリティの一部が好んで口にする「セクマイ様」がどうしたこうしただの「ポリコレ」が行き過ぎて息苦しいだの何だのとかいうのはいったいどこの異次元の話なんだろうと思いますね。何につけてもそうだけど、特権集団に属する人々の「無知でいられる特権」(Lazarre, 1996*1)って、本当にすごいよね。

*1:Lazarre, J. (1996). Beyond The Whiteness of Whiteness: Memoir of a White Mother of Black Sons. Durham, NC: Duke University Press.