石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

Google、ゲイ矯正アプリをようやく削除

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批判を受けても約4か月間ゲイ矯正アプリをストアに置き続けていたGoogleに対し、人権団体HRCが同社の平等指数を保留にすると発表。Googleは途端にこのアプリを撤去したようです。

詳細は以下。

www.axios.com

これまでのいきさつについては、以下をどうぞ。

www.ishiyuri.com

問題のアプリはLiving Hope Ministriesという米国のキリスト教団体が提供していたもので、内容は同性愛を祈りやポッドキャストで矯正するというものでした。アメリカ精神医学会など精神医療の専門家は、このような性的指向を変えようとする試みは有害かつ差別的であるとして、以前から強く反対しています。LGBT団体のTruth Wins Outは2018年12月、同アプリをストアから削除するよう求めるキャンペーンを開始し、Apple、Amazon、Microsoftはすみやかにこれをストアから消していました。

にもかかわらず、Googleだけはなぜか2019年3月下旬になってもこのアプリを撤去していなかったのですが、人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)がGoogleの法人平等指数(Corporate Equality Index)を保留にしたと3月28日に報じられるや否や、あっという間にこんなアナウンスを出したんだそうです。(以下、Google pulls "conversion therapy" app amid pressure from LGBTQ groups - Axiosより引用して拙訳)

「社外の権利擁護団体と相談し、当社の方針を確認し、該当のアプリとゲイ矯正セラピーとの関連について十分に把握したため、他のアプリストアと同様に、そのアプリをPlay Storeから撤去することを決定しました」

"After consulting with outside advocacy groups, reviewing our policies, and making sure we had a thorough understanding of the app and its relation to conversion therapy, we’ve decided to remove it from the Play Store, consistent with other app stores."

何なのこの変わり身の早さ。「ゲイの子供がいんちきアプリで自尊心を削られて自死しても別に構わないが、HRCのランキングは株価に影響するから困る」ってこと?

ちなみにHRCの法人平等指数(Corporate Equality Index)というのは職場でのLGBTQの平等を複数の基準で採点し、100点満点で評価するというもの。Googleはこれまで何度も満点を取っていたのですが、この指数の評価基準には「広範なLGBTQコミュニティに対する支援または取り組み」という項目があるため、もしゲイ矯正アプリを配信し続けていたら今年の評価は確実にがた落ちだったことでしょう。HRCはGoogleの発表を受けて保留をやめにしたのか、2019年のランキングでまた100点をつけたようですが、ユーザの不信感はそうそう簡単には拭えないってことをGoogleは知っておくべきなのでは。