※前回書いた感想はこちら。
いいかげんしつこいと思うんだけど、後から気がついたことが何点かあったので追記。
- うどんのシーンが変なわけ
- レズバーのシーンが変なわけ
- ボーイッシュバー(または、おなべバー)や観光バーとレズバーの区別がついていないからああいう描写(ボックス席でキャバクラ的な接客)になったんじゃないだろうか。
- ボーイッシュバーや観光バーはノンケのおっさん相手に高い金が取れるから、キャバクラ形式で接客しても人件費が出る。でもレズバーの客層は100%女性(=貧乏)だから事情が違う。そのへんがまったくわかってなさげ。
- レズの懐事情について無知すぎる
- 「金持ちのレズ」という存在自体が形容矛盾だっつの。
- それにしてもあの内装はひどい*3
- いったいどんな人の妄想を映像化するとああなるんでしょう?
- ボーイッシュバー(または、おなべバー)や観光バーとレズバーの区別がついていないからああいう描写(ボックス席でキャバクラ的な接客)になったんじゃないだろうか。
- 話の年代自体が古いのかも
- 舞台が昭和30年代とかならまだ納得行くぐらいの時代錯誤感だと思った。
- 調べてみたら「指」が収録されている『水の肌』(新潮社)は昭和52年が初版。昭和50年代に、当時としてすら古くっさい発想で書いた……って感じなのかしら。
まとめると「発想がおっさん臭くかつ古臭いので、話に入っていけなかった」ってとこですね。やれやれ。
別に何もかもリアリズムに徹して作れって言ってるんじゃないのよ。フィクションなんだもん、変でも何でもおもしろければいいのよ。たとえば同じドラマでも『牡丹と薔薇』なんかは変でおもしろかった例よね。『真珠夫人』のタワシコロッケなんかもそう。でも、『指』は変でつまらなかった。そこがいかん、と言ってるんです。